暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
10話「むしポケモン祭り 集いの森」
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モウカザルは、素早くデンチュラへ目掛けて(かえんほうしゃ)を放とうとした瞬間。いきなり、真横からハッサムが突っ込んで来た。ハッサムが(でんこうせっか)で、モウカザルへ体当たりをしてきたのだ。
「ウギャッ」
(かえんほうしゃ)を撃つ瞬間の隙を突いてので、攻撃がクリンヒットした。更に、攻撃を受けて地面に倒れるモウカザルへデンチュラは、エレキネットを発射して、命中した。モウカザルは、地面に貼り付け状態となってしまった。
「ちょっと、二体ともやられたじゃない」
「あぁ、くそぉ。なんで、あいつは何も指示していないのに」
コジロウが、そうボヤくと。
「それは、そういう戦術のフォーメーションだからだ」
ヒョウリは、話を続ける。
「俺は、自分のポケモンにいくつかの戦法とフォーメーションを訓練させていてな。通常のバトルでは使わないが、必要な時には使う。サトシ達には、まだ教えていない。俺のポケモンの隠しわざという切り札さ」
その話を聞くロケット団は、ただ悔しいとしか言えなかった。
「そろそろ終わりにするか」
ヒョウリは、トドメを指示した。
「ハッサム、エアスラッシュ」「デンチュラ、ギガドレイン」
ハッサムの両腕が光だし、勢いよく腕を振って光の刃である(エアスラッシュ)が(エレキネット)で封じられたモウカザルに命中する。
「ウギャッ」
命中したモウカザルは、そのまま気絶した。
「あぁ!俺のモウカザルが!」
モウカザルは、ほのおとかくとうタイプのポケモン。ひこうわざである(エアスラッシュ)には効果抜群だった。
一方で、デンチュラは口から緑色の光の球を放つと、それが(エレキネット)で動けないアローラのゴローニャに命中した。
命中すると、ゴローニャはまるで何かを吸われたかのように力が弱まっていき、そのまま気絶した。アローラのゴローニャは、でんきといわタイプ。くさタイプの(ギガドレイン)は効果抜群だった。更に、(ギガドレイン)の効果でデンチュラは、体力を回復した。
「なんでよぉ」
「どうして、こんな事に」
先程まで、ロケット団が優勢となって、あと一歩で勝っていたはずだった。しかし、まさかの大逆転劇にロケット団の二人は、強いショックを受けていた。そんな二人を見て、ヒョウリは突然話し出す。
「戦いで勝つ大切な事」
「「?!」」
「その1。如何に相手を知り、自分の弱点を見つけ出す。そして、その対策と切り札を用意する・・・まぁ、これは俺の師匠からの受け売りだがな」
そう言って彼は、ロケット団の方へ近づいて行く。
「前半でお前らのポケモンがどういうわざと特技を持っているか分析した。そして、俺のポケモンとの相性と弱点に対して評価した。あとは、タイミングを見計らって、切り札を使った。それに、俺のポケモンには、相性が悪い奴に使えるわざを1つでも覚え
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