暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
10話「むしポケモン祭り 集いの森」
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「ピィカ!」
空を見上げると、ピカチュウが指を向けて、サトシに教える。
「ん?・・・あっ」
サトシもピカチュウと同様にそれを見上げて声を出す。それにマナオも気付き共に見た。
そこには、空に大量の飛行する虫ポケモンが集団飛行していた。
「おっ。アゲハントだ。それに、あっちはモルフォンに、ヤンヤンマ」
サトシが、空を飛ぶポケモンの名前を次々言っていく。
「凄い」
マナオは、大量のポケモンを見て、そう口ずさむ。
「群れの大移動か?」
ヒョウリは、空のポケモン達に見て、疑問に思う。
そんなサトシ達は、南へ向かって森の中を歩いていると、次第に人の姿が見えてきた。それも奥の道へ進むにつれて、人の数が次第に増えていた。
「ん?・・・なんか、さっきから人が増えたような」
それに気付いたサトシが周囲を見て言う。
「そうですね。この先に、何かあるんでしょうか」
隣のマナオも、それに同意して周辺の人を見ている。殆どの人が、サトシ達と同じ道を目指していた。
「妙だな。ウィンタウンも近いとはいえ、急に人が増えるのは何かあるな」
ヒョウリも不思議に思い、そう話す。
すると、サトシがすぐ側を歩いていた人に近づいて、聞いてみた。
「あの、すいません」
「え?」
サトシに聞かれた男の人は、足を止めて振り返った。
「この先で、何かあるんですか?」
そう質問をされたに対して、男は答える。
「もしかして、他所から来た人かい?この先で、恒例のむしポケモン祭りがあるんだよ」
「「むしポケモン祭り?」」
サトシとマナオがハモりながら、そうリアクションをする。
「一年に一度、この先の森で開かれる2日間限定のむしタイプを持つポケモン限定のお祭りさ。丁度、2日前の前夜祭が開催されていて、今日はその最終日なんだよ」
「「へぇ〜」」
サトシとマナオがそう反応していると。
「むしポケモン祭りか。ジョウト地方であった虫取り大会を思い出すよな。ピカチュウ」
「ピカッ」
サトシとピカチュウが、ジョウト地方で旅をしていた時の事を思い出に浸っていると、隣でヒョウリも何かを思い出した。
「あぁ、思い出した。以前、この辺に来た時に、そんなお祭りがあると聞いたな。まぁ、その時は忙しくて祭りに行かなかったけど」
「よぉし。むしポケモン祭りを見に行こうぜ」
サトシが、テンションを上げて、そう皆に言った。
「そうですね。けど・・・」
マナオは、サトシには賛成のようだが、その表情は気不味いものになっていた。
「あっ・・・」
彼女の顔を見て、サトシは何かを思い出して顔色を変えた。そのまま二人揃って、そっとヒョウリの方を向いた。彼は、腕輪のモニターを開きながら、少しだけ眉間にシワを寄せてこちらを見ていた。
そんな彼に、二人とピカチュウは眼差しと表情を使い、彼へ
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