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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
意地VS意地
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 正直最初は無茶かと思いましたけど、あれでIS適正Cって本当なんですかね?

 上から箒さんがブースター全開で押し込んでいるせいで鈴さんは動きが取れないでいる。両足がドンドン地面にめり込んで行きますが、5cmほど沈んだところでそれが止まりました。
 流石『甲龍』。面目躍如というところですね。
 鈴さんがこっちの番とばかりニヤリと笑う。

『でもあんたも忘れてるんじゃないの? アタシの武装!』

―空間の歪曲を確認!―

 ISのハイパーセンサーが『龍咆』の発射を捉える。でもその前に箒さんは離脱しました。
 何故ってそれは……

『う、嘘……』

 次の『月穿』の着弾位置がそこだったからに他なりません。
 鈴さんは箒さんがそのまま決めに来ると思っていたのか、ほとんど動けないでエネルギーの塊を受け、セシリアさんと同じように爆発を起こした。

 それを見る前に私は既に『ダラマラ』を展開。爆発の中にいるはずの二人に向かって作動させる。
 いつも通り甲高い高速回転の音と共に6つの銃身から弾丸の雨が吐き出される。
 出し惜しみ無しで全弾丸を叩き込む。当たってるかどうかなんて関係ない。あの二人相手に回転式機関銃を使う暇なんてこういう時しかないんですから。

 一分はずっと作動させっぱなしだったでしょうか。『ダラマラ』が弾切れを伝え、回転音だけになる。私は『ダラマラ』をクローズして『マリージュラ』に右手を、『ハディント』に左手をかける。手をかけるだけで抜かない。どんな状況でも対応出来るように気を張る。

 相手の反応が無いのを確認したのか、箒さんが私のいる位置まで上がってきて、今まで構えていた『雷斬』を初めて右肩に預けた。
 顔には私の比では無い程の大量の汗をかき、呼吸も荒いです。

 いくらISとは言え扱うのは操っている人に他なりません。ならその武器を扱うのも人です。重量や遠心力、武装の反動は全て操縦者に跳ね返ってきます。
 箒さんの場合、慣れない超重量武器に加えて格上とのIS戦闘で心身共に限界が近く見えます。

「大丈夫ですか?」

「はあ……はあ……すう……はあー……大丈夫だ。まだ行ける」

「分かりました」

 一回大きな深呼吸と共に箒さんが顔を上げました。本人が言ってるんです。箒さんの場合は明らかに無理をしていますが、ここで止めるわけにはいきません。
 それにまだ試合終了の合図も鳴っていません。相当削ったはずですがまだ落とすまでには至っていないということですね。

 その時、アリーナの4箇所に爆発が起こりました。『月穿』の残りのエネルギーが全弾着弾したのでしょう。これでかなり状況は不利になりましたね。

 そしてその爆発とほぼ同時に、先ほどの爆煙、『ダラマラ』の起こした砂埃を突
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