暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
バトルオブフェアリーテイルinドラシール
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ャンスなんじゃ・・・」

とにかくそのオーブを壊させないようにしようと動こうとした俺たちだったが、ルーシィさんが何か考えがあるらしく制止する。

「チャンスだと!?」
「白魔導士は倒せなくてもみんなを個別に助け出せるかもしれない」
「何!?」
「どうやってですか!?」

問いかけるとルーシィさんはウェンディの方へと視線を向ける。

「ウェンディの回復魔法で・・・」
「操られている状態では効きません。気絶でもしていたら別ですが・・・」

先程ナツさんたちを助けたようにすればとの希望が出たが、そこは難しいらしく手詰まりかと思われた。しかし、一人悪い顔をしている青年がいる。

「気絶?なるほどな」
「ナツさん?」
「仲間を助けるために仲間と戦うってわけか」

ボソボソと何かを言っていた彼は近くの椅子に片足を乗せると、拳を空へと突き上げる。

「バトルオブフェアリーテイルinドラシール!!燃えてきたぞ!!」
「いやいやいや」

皆さんを助けるために皆さんを倒す。正しいような矛盾しているような展開ではあるけど、彼の言うことは一理あるかもしれない。

「そういうことならなんとかなるかもしれんな・・・いや、しかし・・・」
「何人かメンドくせー奴がいるからな」
「ラクサスさんとかに当たったら嫌なんですけど・・・」
「しかもこの人数でですか・・・」

向こうはギルドに残っていた全員でこちらはたったの6人。セシリーたちの力は頼りにするわけにもいかないし、無理ゲーが過ぎる。

「そんなの関係ねぇんだよ。全員まとめて俺が倒してやる!!」

そんな中で一番やる気に満ちているナツさんはすでに臨戦態勢。彼はその漲るやる気を抑えきれないのか、そのまま走り出すのだった。





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