バトルオブフェアリーテイルinドラシール
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選ばれたのが妖精の尻尾です。運が良かったのか悪かったのか・・・本来白魔導士は妖精の尻尾を全員白滅させたのち、文字通り消す・・・殺すつもりだった。
水神竜が敗れたことによって生かされているんです。今の・・・ギルドのみんなの命は・・・白魔導士に握られている・・・」
彼女の声が徐々に震え出す。あの時水神竜さんを倒したことは結果的には正解だったけど、今のこの状況は深刻といって差し支えない。
「みんなを助ける方法はねぇのか?」
「白魔導士を倒せれば助けられるかもしれませんが・・・」
「だったら!!」
「不可能です」
「え?なんでですか?」
あの白魔導士はそこまで魔力が高いわけではない。俺たちなら十分に倒すことはできると思ったが、ジュビアさんから否定され首をかしげる。
「言ったでしょ、みんなの命が握られている。ほんの一言"死ね"と命令するだけでギルドのメンバーは・・・全員・・・」
「そんな・・・」
ギルド全員が人質に取られているようなもののため迂闊に白魔導士に近づくこともままならない。どうすればいいのかと悩んでいると、足元が大きく揺れ始める。
「なんだ!?」
「また地面が・・・」
「つーか決まった時間じゃなかったのか!?」
アルドロンの伸びが始まったのかと思ったが街の人たちのこれに困惑していることから何かが違うことがわかる。しばらくして揺れが収まったかと思うと、今度は別の変化が訪れる。
「『これが右手のオーブ』」
「!?」
「ジュビア!?」
「待ってください!!」
様子がジュビアさんだが、目付きまで普段とは違う。彼女はなおも何かを話そうとしているため、止めようとしたエルザさんたちを制止して話を続けてもらう。
「『左手・右肩・左肩・背中・・・残り4つのオーブを全て破壊すればアルドロンは力を失います。私の力ではこのオーブは壊せない。皆さんの力で全てのオーブを破壊するのです。行きなさい!!妖精の尻尾!!』」
そこまて言うと正気を取り戻したジュビアさんの目が普段のものへと戻る。その顔からは汗が吹き出しており、相当疲弊しているのが伺える。
「大丈夫か!?ジュビア!!」
「今のって・・・」
「白魔導士の言葉です!!トウカさんが伝えてくれた!!」
ジュビアさんの意識を支配して俺たちに白魔導士がこれから行おうとしていることを教えてくれたトウカさん。その内容を理解した俺たちは焦り始める。
「私たちの仲間を使って街のオーブを壊すだと!?」
「そんなことさせません!!」
「ここのオーブが壊されてるから・・・」
「みんなが他の4つの街へ行くってことか」
「ちょっと待って!!これってもしかしてチ
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