バトルオブフェアリーテイルinドラシール
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けどね、今回のドラゴンどうやって封じるかって前に、封じて大丈夫なのかってのが一番の問題点なのよ」
これからこの巨大なドラゴンをどう対処しようかと考えていたところ、ルーシィさんから思わぬ発言が飛び出し、俺たちはすぐに事態を理解した。ただ、ナツさんだけはわかっていなかったようですぐに追加の解説が入る。
「つまりこの街の人々はアルドロンと共存してるのよ」
「アルドロンが封じられることによってこの5つの街にも影響が出てしまうかもしれないと言うことか」
街と一体化している上にそれがこの大陸最大の都市。街だけじゃなく他の国にも影響を及ぼしかねないため、無闇に手を出していいのかわからないのだ。それを聞いたナツさんは衝撃を受けたような反応をしている。
「今回もあれか!?悪いドラゴンじゃない系か!?」
「ない系みたいだね」
「そうとも限らねぇ。まだ情報がなさすぎる」
「そうね。今後どうするにしろ、まずは情報を集めないとね」
アルドロンを封じるのか説得するのかを決めるために情報を収集をする班とジュビアさんを看病する班で別れることになった。俺は治癒魔法も使えるため今回は居残り組になったのだが、しばらくすると彼女はゆっくりと目を開いた。
「ジュビア!!」
「ジュビアさん!!」
「大丈夫ですか!?」
目が覚めた彼女はゆっくりと身体を起こしていく。その顔色はいつも通りなのだが、表情は暗い。
「ジュビア、白魔導士がどうのって言ってたけど・・・」
「グレイさん、もう少し落ち着いてから・・・」
焦る氷の魔導士は起き上がった彼女にすぐさま問いかけるけど、さすがにそれはと思い止めようとした。しかし、それを問いかけられた本人が制止する。
「みんな・・・白魔導士に操られているんです」
「「「!!」」」
「ジュビアは白魔導士の中にいるもう一つの人格、トウカさんの力でみんなに伝言を・・・」
聞いたところによると白魔導士の中にもう一人の人格があるのだが、その人は白魔導士がしようとしていることを止めるためにジュビアさんの意識を操り、ここまでやってきたらしい。
「どうも信じられねぇ話だが・・・」
「今はなぜかみんな生かされているけど、彼女の気分次第ではいつ殺されてもおかしくない状況にいるの。早くみんなを助けないと・・・」
実は白魔導士はすでに妖精の尻尾の皆さんの魔力を支配下に置いているらしい。それは意識すらも操ることができるようで、彼女の命令は絶対とのこと。
「みんなも今はこのドラシールの・・・聖右手教会にいます。そこにルーシィたちも連れられて・・・」
「「「!!」」」
どうやらトウカさんの持っている情報はリアルタイムでジュビアさんに共有されているらしい。
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