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SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第25話 クエストクリア
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元に来たシリカに、終わったかどうか最終確認すると、シリカが俺に可視モードにしてウィンドウを見せてきた。

 そこに書かれていたシリカの《エキストラスキル》は《獣使い》…つまりビーストテイマーだ。
「……まさか《獣使い》のスキルが、このSAOにあるなんてな…」
「あたしも驚きました」
「それで、そのスキルの効果はどうなんだ?」
「えっとですね……ピナのレベル上げが出来るようになったのと、ピナにある程度の攻撃行動命令が出来るようになりました。あと、あたしのHPの下にピナのHPが出たくらいです」
 シリカに言われてから気づいたが、ホントに俺の下にあるシリカのHPの下に、プレイヤーより小さいがピナのHPが出ていた。

 なるほど、これからはピナも俺達のパーティーの一人みたいになるんだな。
 何はともあれ、無事に終わってくれて良かった。
 シリカに失礼だけど3日も経ってたから、もしかしたら習得クエストがクリア出来ないんじゃないかと思ってたよ。
「…そうか。なら、今の情報を聞くためにアルゴに連絡をとってから、ダンジョンとシリカの習得クエストのクリアを祝って、パーっと何かするか!」
 俺はそんな事を考えていた罪滅(つみほろ)ぼしとは言わないが、パーっと何かしようとシリカに提案したら…
「それも良いんですけど……パーっとしなくても良いですから、お風呂に入りたいです…」

 なるほど、確かにココ何ヶ月も入ってないしな。
 別にゲームの中なので、俺は風呂には入らなくてもいいんだが……シリカは女の子だし、そんな風に思うのも当然か。

「分かった。アルゴに良い風呂場がないか、ついでに聞いとくよ」
「宜しくお願いします!」

 その後、俺はアルゴにメッセージを送って返信があるまで、シリカにさっき作った味噌汁を出して感想を聞いた。

 …シリカも気に入ってくれて、本当に良かった。


 そして、感想を聞き終わると丁度くらいにアルゴからメッセージが届いた。

『ダンジョンクリアおめでとウ! 言ってなかったケド、そのダンジョンは1パーティーがクリアすると、ダンジョン内にもし他のプレイヤーがいたら強制的に入り口まで転送。しかもクリアしてから3ヶ月はクエストを受ける事が出来なくなるんダ。シュウ助たち運が良いナ』
 マジかよ……もし俺達が転送されてたら、相当ショックだったぞ。
 …でも、俺たち以外に受けてた奴いるのか?

『お風呂の件については、第十五層の奥に温泉があるヨ。あとで地図送ル。情報についてはその温泉の後で良いカ?』
 俺はそのアルゴのメッセージを読み、素早く『OK』と送った。
 (しばら)くして、アルゴから地図が送られて来た。(お金は後払い)


 それから俺たちは第二十二層から出て、アルゴから送られて来た
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