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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第1話
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?……馬鹿な!?俺は確かにダイに敗れ、アバンに見守られながら灰になった筈!?)
少女はふと自分の手を視る。その手は、か弱そうな娘の手であった。
(しかも、この手は何だ!?まるでか弱き子供の手の様ではないか!?)
少女は恐る恐る声を出した。
「あー。あーーー」
やはり出るのは、若くて幼い女の声のみであった。
(どうなってる?俺の身体に何が[[rb:遭 > お]]こったと言うのだ?)
近くに大きな鏡が有ったので、少女は恐る恐るそれを見た。
そこに写っていたのは……赤い長髪と小さいけれど形が整った乳房が特徴の背が低く、年齢よりも幼く見られやすい少女であった。一応、超魔生物の時の角は生えていたが。
少女は、認めたくない現実に直面して、鼻水を垂らしながら絶叫した。
「ど……ど……ど……どうなっとんじゃあぁーーーーー!」
その声が聞こえたのか、しばらくしてドアをノックする音が響いた。
「如何いたしましたか?ハドラー様」
その声に、ハドラーと呼ばれた少女は驚き振り返った。
(その声は……ガンガディア!?奴は確か、アバン共との戦いで死んだ筈!?)
が、声の主を確認しようにも、今の姿があのハドラーとは程遠いので、どうしたら良いのか解らなくなる。
(どうする!?今の俺の姿は、明らかにかつての俺ではない!最悪……侵入者と間違えられて……)
とは言え、ノックの音はまだまだ響いている。
「ハドラー様?」
(あー!もう!既に1度死んだ身だ!出たとこ勝負だ!)
少女は近くに有った服を乱暴に着てながらドアを開けた。
「どうした?ガンガディア」
少女は可能な限りの威厳を発揮するが、自分自身でも明らかに貫禄敗けしている事は解った。
(駄目……だよな?……やっぱり)
だが、ガンガディアの態度は少女の予想とは真逆であった。
「ハドラー様、先程の声はどうしたのですかな?」
少女は、目を点にしながら鼻水を垂らした。まさか、こんな姿になっても自分をハドラーと認識してくれるとは、夢にも思えなかったからだ。
ガンガディアもこれにはリアクションに困った。
「あの……その顔は一体……」
それに対し、ハドラーと呼ばれた少女は取り敢えずガンガディアを落ち着かせた。
「いや、よい。騒ぐな」

以降、この少女の事を「ハドラーちゃん」と呼称する。

ハドラーちゃんの当面の課題は、今の自分に何が出来るかと言う事である。
「ガンガディアが生きていると言う事は……まだアバンと戦ってる時である……筈だよな?」
取り敢えず、火炎呪文(メラゾーマ)を放とうとするが……
(今……魔炎気が混ざっていなかったか!?馬鹿な!?魔炎気(あれ)は超魔生物時代の技の筈!?何故今使える!?)
次に、ダイとの戦いの最中に得た極大閃熱呪文(ベギラゴン)を放ってみた……

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