FAIRYNAIL
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い。そんな彼女にエルザさんが得意気に何か話していたけど、ルーシィさんとグレイさんがその発言に呆れていることから、彼女お得意の勘違いなのは大体予想できた。
「いい加減にしろやジャーマネ!!」
エルザさんがエルキスさんの相談に乗っている最中、後ろで揉めていたナックさんがルーシャさんを連れて裏に下がっていく。
それを見て怒り心頭のルーシィさんがナックさんに文句を言いに向かったが、すぐに戻ってきた。顔を真っ赤にして。
「どうした!?ルーシィ!!」
「し・・・知らない!!」
ナツさんの問いに顔を隠しているルーシィさん。それを見ていたエルキスさんも顔を赤くしながら何か話している。
「あの二人ああ見えてあの・・・できてるんです。時々ギルド内でその・・・いけないことを・・・」
「言わなくていいから!!」
明らかに様子のおかしい二人。その直後にエルキスさんはエルザさんへの相談へとすぐに戻ってしまったため、気になった俺とウェンディはルーシィさんの手を引いて質問する。
「何を見たんですか?」
「いけないことってなんですか?」
「いいの!!二人はまだ知らなくて」
何を慌てているのかわからずウェンディと顔を見合せ首をかしげる。ただ、あまりにも言いにくそうだったのでこれ以上の追求は行わず、俺たちはもうしばらくギルドの中を散策させてもらってから列車へと向かった。
「いやー、面白ぇ奴らだったな」
「あたしは最悪よ、トラウマになりそう」
いまだに顔から火が出そうなほどのルーシィさんと誰よりもあの状況を楽しんでいたナツさんはそう言う。
「久々にジュビアの顔を見たけど、元気かな、あいつ」
「そっくりでしたもんね」
「さっきのはジュビナさんですけどね」
別人とは言え似てる人に出会えたことで少しギルドのことが気になってしまったのは俺たちも同じ。グレイさんはジュビアさんのことを考えているのか、かなり頬が赤くなっているようにも見えた。
「ところでエルザはエルキスと何の話をしてたの?ずっと二人で話し込んでたわよね?」
「・・・」
「エルザさん?」
「どうしました?」
「いや・・・まぁその・・・いろいろだ」
ギルドを出てからずっと様子がおかしいエルザさん。上の空ってわけでもないし、何かを隠しているような感じがする。ただ、それを追求する暇もなく列車が動き始めてしまい、俺たちは視界がぐらつき始める。
「く・・・やはり無理だ!!」
その突如絶叫するエルザさん。その様子にルーシィさんとグレイさんは困惑し、俺たちは耳に入ってくる情報を頼りに事態を把握することに努める。
「ど・・・どうしたの?エルザ」
「すまない・・・いえ、す
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