FAIRYNAIL
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うにしている。ウェンディルは鏡に向き合いながら様々な表情を素早く切り替えており、演技力の高さに驚かされる。
「向こうにいるのはシリエルちゃんです」
「あ、なんかイヤな予感する」
次は名前の感じからして恐らく俺のそっくりさんだろうと予測ができる。しかし嫌な予感しかしないのは気のせいだろうか?
「声優アーティストです」
仕事は聞き慣れないけど発声練習をしていることから声のお仕事であることがわかる。しかしその見た目が・・・どう見ても女の子・・・
「一応ああ見えても男の子なので、間違えないでくださいね。すごく怒るので」
エルキスさんのその注意を聞いてホッと一安心。まさか俺のそっくりさんは女の子なのかと思ったけど、見た目があれなだけでちゃんと男だったことに安心した。
「あら、歌なんてシリルじゃありえないわね」
「音痴だからね〜」
「う!!うるさいなぁ」
シャルルたちがそんなことを言うので一応反論しておく。そもそもマーガレット祭の時に俺は歌ってるからそこまで音痴じゃない・・・はず。
「オイラたちはいないの?」
「それは厳しくない〜?」
「さすがにエクシードはね・・・」
そんなことを話していたハッピーたちだったが、猫の声が聞こえてそちらに向くと、何やら見たことがある容姿の少女が二人。その手にはそれぞれ猫が抱えられている。
「アイドルのシャルロッテちゃんとセシリアちゃん。それと飼い猫のバッピーとビビー」
「オイラただの猫じゃん!!」
フリフリ衣装に身を包んでいるシャルルとセシリーのそっくりさん。彼女たちはその手にそれぞれ猫を抱いて頬をすりすりしていたが、それを見てハッピーが誰よりもダメージを受けている。
他にはガジルさんやレビィさん、ミラさんやリサーナさんたちのそっくりさんが多くおり、俺たちはある世界のことを思い出していた。
「すげーな」
「びっくりするくらいみんなそっくり」
「エドラスを思い出しますね」
「そこでもミラちゃんは変わらんかったしな」
「あっちよりもそっくりかも」
エルフマンさんのそっくりさんがヤバいけど他の人たちはみんなほぼ一致しててエドラスよりも似てる気がする。俺とウェンディは向こうじゃ大人になってたから、見た目はこっちの方が遥かに似てる。
「で、お前は?」
「私は舞台俳優です」
エルキスさんは舞台での役者を務めているらしい。それも街のあの様子から見て相当人気がある人なのだろうと思っていたが、彼女はなぜか自信無さげな反応を見せる。
「実は次にやる舞台の役がなかなか掴めなくて」
どうやら今までに経験のない役らしくスランプになって街になかなか出ていけなかったせいで、そっくりなエルザさんを見かけて街の人たちが興奮してしまったらし
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