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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
激突、代表候補生!
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さんの距離……!
 『双天牙月』を避けた瞬間に『スターライトmkV』が左肩に直撃した。装甲が弾け飛びそのまま大きく弾き飛ばされる。

ブォンブォンブォンブォンブォン!!

 そして再び風を切る音と共に『双天牙月』が鈴さんの元に戻るために……私に向かってくる!

 『オーガスタス』で受けるとまた弾き飛ばされる……ここはギリギリでも……避ける!
 右足のブースターだけ全開にして体を急速回転、紙一重の位置を『双天牙月』が通過した。よし、回避成こ……!


ジャキン!


「ま、避けるわよね。カルラなら」

 至近距離での『双天牙月』を受け止める音。それはつまり……
 音の方向、真下を向くと予想通り鈴さんが『双天牙月』を再び分割して迫ってきていた。
 ここまで接近されては対応策が無い!

「今度こそ落ちろぉ!」

 両手共に右からの強打。『オーガスタス』に『双天牙月』を振るった『甲龍』の全衝撃が襲い掛か……振るわれたのは左の青龍刀だけ!?

 鈴さんは右手を更に振りかぶって……

「な、何を!?」

「いくら盾でも物体なら切ることは不可能じゃないってことよ!」

 左手の青龍刀に右手の青龍刀を打ちつけた。『オーガスタス』に……切れ目が!?

「うあ!」

 金属の切断音とは思えない鈍い音と共に『オーガスタス』の上半分が真っ二つにされて地面へと落下し、私はその衝撃で弾き飛ばされる。
 そのまま鈴さんが肉薄してきて得意の回転攻撃に移行します。『オーガスタス』の下半分を投げ捨てて右手の『グリニデ』を捨てるつもりで防御に回すと同時に左膝の『アドレード』を射出。左手で受け取る。
 『グリニデ』が弾き飛ばされ瞬間に右膝の『アドレード』を同じように射出し右手で構える。

 しかし短剣でこの連続攻撃は正直きついです!

「その短剣でいつまで防ぎきれるかしらね!」

「いつ、まで、でも!」

 更に増す回転攻撃を両手の『アドレード』で弾き、受け流し、避ける。

「は!」

 両足の『アドレード』を展開して一瞬出来た隙に鈴さんに足を振り上げた。

「ったく! どこまで武器が仕込んであんのよ!」

 鈴さんが刃の無い部分を右腕で受け止めて左腕の青龍刀を振り下ろしてくる。片手だけなら!
 『アドレード』を交差させて青龍刀を受け、鍔迫り合いに持ち込む。

「へえ、アタシの『甲龍』と力比べしようっての?」

「そ、それも面白そうですけどね……」

 言っていても分かります。明らかに力の差がありすぎて伸ばしていた腕がドンドン押し込まれてくる。
 しかもこの状態はまだ片手。今から足を払って引き戻したもう片方が来る!

「流石に無理ですかね?」

「あったり前!」

 
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