暁 〜小説投稿サイト〜
IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
激突、代表候補生!
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
れも作戦の内なので気にしないでください。
 『グリニデ』をクローズしつつ『オーガスタス』を真上に構えます。

『む! 同じ手は食いませんわよ! 鈴さん!』

『私に指示するなっての!』

 それを見たセシリアさんが鈴さんに叫び、その声を聞く前に鈴さんが突っ込んでくる!
 『オーガスタス』のジャミングと煙幕の発射は間に合う。でもそのジャミングが私を隠してくれる前に接近されれば目視で鈴さんの間合いに入ってしまいます。
 どうやら目標は完全に私一人に絞って先に落とすという戦法で決まりのようですね。

 確かに近接ブレードしか持っていない箒さんなら距離さえ取れてしまえば恐るるに足らないという考えからでしょう。
 以前ならそれでいいんですが…そこを私たちが対応していないとでも?

 鈴さんが『双天牙月』を振りかぶった瞬間……

『な……きゃあ!』

 遥か上空から複数のエネルギーの塊が降り注ぎ鈴さんが体勢を崩した。
 その隙に『オーガスタス』が発動。内部から煙幕が放たれ、ほぼ同時にジャミング装置がアリーナの3方向に飛んで強力なジャミングを発生させる。
 この状態では範囲内で開放通信も個人間秘匿通信も使えない。

 熱探知センサーを作動させつつ『グリニデ』を量子化し、右腰の『ハディント』を構えてセシリアさんに突撃する!

『同じ手は通じないと言ってるでしょう!』

 当然読んでいたのか、正面の空間がいきなり爆発しました。
 その爆発で私とセシリアさんの間の煙が一気に晴れます。

『以前にも言いましたが、『ブルー・ティアーズ』は六基ありますのよ!』

 なるほど、残りの二基の『ブルー・ティアーズ』の誘導弾ですか。近距離で爆発させることで爆風で煙を晴らすと、これはやられましたね。

『鬱陶しいってのよぉ!』

 通信でもなんでもなく、アリーナ中に響き渡る声と共に全く見当違いの方向の煙が霧散する。その先を確認すると鈴さんが両肩の『龍咆』をアリーナ全体に無差別に撃ち込んでいるのが見えました。
 これは……相性悪すぎますね。衝撃砲のような兵器に煙幕は無意味です。というかめちゃくちゃ!

『ちょっと鈴さん! きゃあ!』

 セシリアさんにも誤射しかけてますし、いくらなんでもこれは……
 瞬間、発生していたノイズが消える。恐らく煙が晴れたことでセシリアさんがジャミング兵器を撃ち抜いたのでしょう。鈴さんに気を取られたせいでセシリアさんへの注意がそれてしまいましたね。

『みっけ! 覚悟ぉ!』

 私を視認した鈴さんが『双天牙月』を連結してそれを投擲。風を切りながら猛スピードで『双天牙月』が宙を舞い、私に向かって飛翔する。
 まずい、この距離は……

『フィナーレですわね!』

 セシリア
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ