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SAO:アインクラッド〜神話の勇者と獣の王者〜
2つのユニークスキルを持つ男(前編)
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戦、観てたんだよ。君がこの名で呼ばれてた頃から興味があったんだよね〜。ホントはギルドに誘おうかと思ったんだけどさ。僕らのギルドはユニークスキル使いだけって決めてたから。正直、君が《二刀流》を手に入れることができたという事実に驚いている」
「……その口ぶり、ユニークスキルの出し方を知ってるみたいだな」

 キリトが鋭く指摘すると、シャノンは肩をすくめて薄く笑った。

「まさか。僕だってそんなにカンがいいわけじゃない……それよりさ、関係ないんだけど知ってるかい?今のポーズ。ほら、肩をすくめて薄く笑うっていうやつ。あれ、アーサー王の息子のモードレッドが広めたらしいよ。『グヴィネヴィア王妃に対する遠回しの罵倒』だってさ」
「は……?」
「ほんとに関係ないな」

 突然の本当に関係がない話にあっけにとられる一同。

「いや〜ホントすごいよねモードレッドって。彼には父親のアーサー王ほどの王の器は備わってなかったけどさ。人を洗脳したり自分の仲間に引き入れたりする『指導者』としての器はきっとアーサーより高かったよね」
「そこまでにしてもらおうかシャノン」

 ぎゃりん、と音が立って、ハザードがシャノンに漆黒の大剣を突きつける。

 キリトが初めて見る、ハザードの武器。その大剣は、半透明に透き通っていた。

「《バステトズ・プレシャス》……まだそれを使っているのかい?ハザード」
()()にはガタが来ちまったからな。こいつは二代目……《バステトズ・プレシャス/ブレード》だ」
「へぇ……名前を引き継ぐ、なんて機能があるんだね。僕の剣もそろそろ新調しようかな。当然インゴットは再利用で――――っておおう!?」

 ハザードだけでなく、セモンまでもが《草薙の剣》を構えてシャノンの首にあてがう。

「何をしに来た!!今更……今更何の用だ!!」

 シャノンはにやりと笑うと、簡単だよ、と言った。

「キリト君と、デュエルがしたい」
「な……?」
「もちろん、デュエルじゃない殺し合いでも大歓迎だよ。だけどさ、キリト君も死にたくないでしょ?僕も死にたくないし?だったら半減決着でさっさと勝負決めた方がよくない?」
「いや……そうじゃなくて……」

 キリトは話がつながらないことにいら立ち始めていた。

「なんでキリトとデュエルがしたい」

 代わりにハザードが問う。

「ああ、そういうこと。簡単だよ。《二刀流》がどれだけ強いのか知りたい。誰だって新しいものに興味はあるよ」

「キリト君、駄目だよ。無理しちゃ………」
「――――分かった。デュエルだ」

 すると、セモン達が息をのむ。

「本気なの!?キリト!」
「おいおい……」

 コハクとセモンが口々に言う。

「俺も、あんたの実
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