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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
竜はひどく赤面した
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「スゥ・・・」

私が来たことに気付かずに眠り続けているシリル。そんな彼に向かい合うように布団に入った私は彼に抱き付きながら目を閉じます。

(暖かい)

さっきまでの寒さがウソのように吹き飛んでいき、すぐに眠気が襲ってきました。そのまま私はシリルを抱き合う形で眠りへとつきました。

















シリルside

「んん・・・」

テントに差し込んでくる日の光でゆっくりと目が覚める。その際何か違和感があり視線を落とすと、そこには俺に抱き付いているウェンディの姿があった。

「・・・??」

ただ、寝惚けていたため俺はこの状況がすぐには理解できずもう一度眠りに落ちそうになる。しかし、その際彼女の後ろから猛烈な視線を受けていたことに気が付き目を開け、顔を開けると・・・

「へぇ」
「ほぅ」
「あらあら」
「ま〜」

そこには俺たちを見てニヤニヤしている皆さんの姿がありました。

「あ・・・いや・・・これは・・・」

少しずつ脳が覚醒してきたことで皆さんの・・・主に女性陣が好奇の視線を送ってきていることに気が付き顔が熱くなっていく。そして俺が慌てふためいているところで腕の中にいた少女が目を覚ましたらしく、こちらへと顔を向ける。

「シリルゥ・・・おはよぉ・・・」
「あの・・・ウェンディ?」

彼女はまだ眠気から覚めていないようで完全には開かれていない目を擦りながら俺の表情を見ている。そろそろ後ろの視線に気が付くのかと思っていると、彼女は予想外の行動に出た。

「シリル暖か〜い」

目覚めるどころか彼女は俺により強く抱き付くとそのまま寝息を立ててしまう。そしてこれを見て女性たちはより興奮したような声を出していた。

「ちょっ・・・何見てるんですか!!」
「いやー、二人とも可愛いなぁって」
「本当だな」
「よかったわね」
「ごゆっくり〜」

ニヤニヤとこちらを見ている二人を見てますます顔が赤くなり、俺は布団を被って顔を隠す。

「もう・・・なんなんだよぉ!!」

恥ずかしさに負けて思わず叫んでしまう俺。その後目覚めたウェンディもこの状況に赤面し、しばらく布団から出ることができなかったのはいうまでもなかった。








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