暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
竜はひどく赤面した
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
手がかりがないか様子を見に行こうと考えた二人だったが・・・

「そいつらならドラシールに向かってるよ」

突然後ろからかけられた声に驚き振り返る。

「あ、ドラシールっていうのはギルティナ大陸にある街ね。めっちゃでかいらしいよ、見たことないけど」

背中から翼を生やしたその存在はゆっくりと地面へと降り立つ。その翼に二人は違和感を覚えた。真っ白な翼に最初は見えたがよく見ると青色が混じっている。しかもその模様が通常の翼とは異なっているのだ。それはまるでドラゴンの翼にも似たような不思議な模様に見えた。

「なんだ?お前」

そんな彼から放たれるプレッシャーに赤髪の青年は言葉を失っていたが、やっとの思いでその一言を絞り出す。目の前にいる水色の髪に白のメッシュが入った人物を見て彼はすぐさま隣の男に視線を送る。

「ほう・・・これはこれは」

その視線に入ったのはすでに臨戦態勢の相方。黒装束を目深く被っているため表情を確認することはできない。しかしわずかに見えるその口元が笑っていることから、今目の前にいる存在がどれだけの実力を有しているのか想像するのは難しくなかった。

「あぁ、俺は戦うつもりはないよ。今日は遊びに来ただけだから」
「遊びにだと?」

いつでも戦いに移れる状態だった男だったが、敵から一切の殺意が感じられないことでそれを解く。それを見て翼を持ったそれは笑みを浮かべながら話を続ける。

「実は俺、戦いたい奴がいるんだけどこのままじゃそいつ、もうすぐ死んじゃうかもしれないんだよねぇ。それをなんとかできるのは君たちしかいないと思ってさぁ」
「そいつは俺よりも強いのか?」

目の前にいる強者は自身のことを見ていない。そのことに腸が煮えくり返りそうだったが、それは首を振って否定した。

「まさか、君より強い奴なんてそういないでしょ。ただ、君は俺よりも戦いたい奴がいるみたいだし・・・それに・・・」

そう言うとその存在は視界から消える。それに青年は安堵しかけたが、隣にいた男はすぐさま振り返り腕でガードをしていた。

「今の君じゃ、戦えないでしょ?」
「!!」

敵の拳は黒装束の男の目前まで迫っていた。それを何とかガードしてはいたものの、予想よりも攻撃が侵入していたことに男は驚愕していた。

「まだ時間はある。しっかり身体を動かしておくことだ。そうじゃなければ、君たちはなす統べなく死ぬことになるだろう」

すぐさま距離を取り反撃をされないようにしたそれは満面の笑みを浮かべている。その圧倒的な速度域に付いてこれなかった赤髪の青年は目を見開き、図星を突かれた男は頭をポリポリとかいていた。

「またすぐに会えると思うけど、忠告はしたよ?それを信じるかどうかは君たち次第だけどね」

そう言うと
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ