竜はひどく赤面した
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さんとグレイさん。彼らの方を見ながらそう言うエルザさんだったが、俺は意味がわからず首をかしげる。
「別に?何が問題なんですか?」
ナツさんとグレイさんは確かに普段は破天荒だけど、何か害を及ぼすわけでもないし気にはしない。むしろエルザさんと一緒に寝る方が危険度は高い気がする。前にグレイさんが言ってたけど彼女は寝相がめちゃくちゃ悪いらしい。ルーシィさんとウェンディには申し訳ないけど、逃れられるのならその方がいい気がするんだけど・・・
「あいつらと一緒に寝たら・・・」
「寝たら?」
ずいぶんとはぐらかしながら言ってくる彼女に耳を傾ける俺たち。いつの間にかシャルルやセシリー、ルーシィさんまで参加しており全員が彼女の意見に聞き入っていた。
「襲われるかもしれないぞ?」
「いやいやいやいやいや!!」
散々引っ張った挙げ句の発言に手を振って否定せざるを得ない。あの二人がそんなことするわけーーー
「それは・・・否定できませんけど・・・」
「ウェンディ!?」
すると突然の裏切りを見せる少女に困惑を禁じ得ない。てかルーシィさんたちも頷いてて否定する人がいないんだけどどうなってるの!?
「ナツさん!!グレイさん!!なんか言ってくださいよ!!」
こうなったら助け船を求められるのは二人しかいない。そう思っていたのに、彼らの反応は妙によそよそしい。
「一緒に寝ましょうよぉ!!」
「いや!!それはエルザが怖ぇ!!」
「自信がねぇんだって!!」
「だから何の自信ですか!?」
二人の手を引っ張り何とか説得を協力してもらうようにするが彼らは全然助けてくれずになかなか話が進まない。そんなことをしているうちに周りは少しずつ夜へと向かっていくのだった。
第三者side
トントン
肩を叩かれようやく目を覚ました黒装束の男は顔をあげる。その目に最初に飛び込んできたのは赤色の髪をした青年だった。
「終わったのか?」
「あぁ、とりあえず一通りはな」
彼の後方へと目を向けたその人物は先ほどまでいた三人がいなくなっていることに気が付くと、目を細めた。
「なんだ?逃がしたのか?」
情報を得るためにトドメは刺さないようにしていたが、今後も情報源になりうる存在がいなくなっていることに引っ掛かりを覚えた。
「いや・・・」
その問いに青年は言いにくそうな表情をしている。黒装束の男はゆっくりと立ち上がると、服についた土や木々を払う。
「何かあったのか?」
言いにくそうにしているのはわかったが彼はそれで問いをやめるようなことはしない。青年はそんな彼の神経を疑ったが、それがまた彼らしいとも思っていた。
「消え
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