竜はひどく赤面した
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シリルside
「次の目的地はギルティナ大陸中心部よ!!」
「燃えてきたー!!」
水神竜さんなら得た情報を元に次の目的地へと向かう俺たち。幸先の良いスタートを切れたことでテンション高めな俺たちだったが、グレイさんだけはそれとは違う表情をしていた。
「まさか歩いていく気じゃねーだろーなぁ?」
「仕方あるまい。この大陸には列車がないんだ」
「あれ?列車はあるはずだけど」
ルーシィさんがそう言うと前を歩いていたナツさんの身体が震えたように見える。その意味がわからずにいると、地図を開いたエルザさんのリアクションでその原因がすぐにわかった。
「いや、昨日もらった地図には路線が・・・ん?」
彼女の後ろからその地図を覗き込むと明らかに何かで消したような跡がある。しかもかなり細長いことから、それが路線の跡であることは容易に想像できた。
「ナツ!!シリル!!ウェンディ!!線路を消したな!?」
すると彼女は俺たちを鬼の形相で睨んでくる。って俺まで!?
「だって乗りたくねーもん!!」
「私・・・何もしてませーん!!」
「濡れ衣だぁ!!」
ウェンディと俺は本当にこのことは知らなかった。しかしエルザさんは俺たち三人が手を組んだものだと思っていたようで、怒って追いかけてくる。
「待てぇ!!」
「ひゃー!!」
「私何もしてないですー!!」
「冤罪だぁ!!」
ナツさんのせいで完全に巻き沿いを食らった俺たちはそのままエルザさんに追いかけられ正座でみっちり説教をされたけど、納得いかない・・・俺たちは無実なのに・・・
今回向かうドラシールという街はこのギルティナ大陸の中心部にあるらしい。しかもそこは最大の都市らしく、かなり大きな街となっているようだ。
「でも世界一大きなドラゴンってどのくらい大きいのかな?」
「水神竜さんも相当大きかったのに」
元々ドラゴンは大きいというイメージがある俺たちだが、水神竜さんはあのアクノロギアやヴァッサボーネたちよりも大きかったらしい。それだけでも驚きなのに、次に向かうドラシールに手がかりがあるとされているアルドロンはさらに大きいと言われると、なんかもう想像できない。
「木の竜ってことはあのじいさんみたいな魔法でも使うのか?」
「ウォーロッド様な」
イシュガルの四天王の一人であり妖精の尻尾創設のメンバーの一人であるウォーロッドさん。今は評議院の一員となって魔導士ギルドを束ねる立場にある彼も木・・・正確には植物を操る魔法を使う。
「木の魔法ならナツの力でイチコロだね!!」
「おう!!任せておけって!!」
木は燃えやすいイメージがあるためナツさんの魔法
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