暁 〜小説投稿サイト〜
 妖精さんは灰色の騎士さんを(性的に)襲う事を決意したそうです。
灰色の騎士さんは旧Z組の委員長さんと本当の家族になる。
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「嫌なわけ無いだろう。エマが望むのなら俺はいつだって……」
「リィンさん……」


 俺はエマをさらに強く抱きしめる、そして彼女と見つめ合い徐々に顔を近づけて……


「お−い、エマ―、掃除は終わったのかー?」


 そこにローゼリアさんが現れて俺とエマは一瞬で離れた。


「なんじゃお主ら、そんなに息を切らせて?そんなに過酷な掃除をしておったのか?」
「べ、別にそんなんじゃないわよ!」
「何をそんなに怒っとるんじゃ?そんな事より妾は腹が空いたぞ、『はんばーがー』なるじゃんくふーどが食べたい、作っておくれ」
「はいはい……」


 エマは溜息を吐いて部屋を出ていった。


「シュバルツァーよ、エマはなぜあんなにも怒っておるんじゃ?おぬし、何かしでかしたな?」
「いや俺は何もしてませんよ……」
「ふむ、そうか。そうなると何故じゃ?〇理はまだのはずじゃが……」


 貴方のせいですよ、と言いそうになったが面倒な事になるだけだと思ったので黙っていた。


 ここ最近俺とエマはローゼリアさんのせいで逢引が出来ない状況にあった、なにせ何かとエマにお願いしようとしてくるのだ。


 最近は俺にも何かを要求しだして肩を揉めだの片づけをしてほしいだのとにかくタイミングが悪い時に来るのだ。


 酷い時には夜エマとセックスしようと挿入前まで行ったときに「エマ〜、喉が渇いたのじゃ〜、特性ミックスジュースを作ってたもれ〜」と寝ぼけた声で言ってきたのでエマは急いで身体を拭いて服を着て香水をかけて部屋を出ていった。結局その日はエマも疲れてしまい続きは出来なかったんだ。


 なら村から出て行けばいいと思うのだが生憎今はエマとセリーヌが新たな脅威に立ち向かうため修行をしている最中なんだ。黒のイシュメルガは滅ぼせたがまだ身喰らう蛇は存在するし間違いなく脅威になる、そのときの為に少しでも強くなっておこうとエマの里を訪れたんだ。


 俺もローゼリアさんに鍛えてもらっているからここを離れられないんだ。


「はあ、世知辛いな……」
「なにため息ついてるのよ」


 俺が溜息を吐くと背後からセリーヌが声をかけてきた、しかも人間の姿だ。


「セリーヌか。どうしたんだ、その姿は?嫌いだったんじゃ……」
「今は修行中よ。それにしてもローゼリアにも困ったモノね、いくらかわいい孫が帰ってきたからって遠慮が無さすぎよ。エマも中々断りにくい性格だから苦労してるわね」
「そうなんだよな……」


 エマは学生時代の時は滅多に里に帰れなかったし卒業後も各地を回って修行していたのでローゼリアさんは寂しがっていたらしい。


 しかしエマももう大人なんだからいい加減孫離れしてほしいものである。

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