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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
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があるのよー こんなの着ると可愛いわ と思ってね」

「そうか それはすまないネ」

「どうして 秀がお礼言うのよ・・ 変なのー」

 その晩は、ワカサキとか野菜と茸の天ぷらが並んだ。そして、自然薯のおろしそば。ななのちゃんも、台所で手伝っていたみたいだった。ようやく、二人も料理が落ち着いて、座った時、母が

「ななのちゃんとお台所に立っていると楽しいわー かがみさんには何となく、遠慮しちゃうからー これ 内緒よ」

「なんにも 遠慮することなんか 要らないじゃあないか」

「そうも いかないわよ 向こうは 主婦なんだよ だけど、ななのちゃんは娘なんだから・・ ・・・もう、明日 帰っちゃうのよね まだ 冬休みなんだから・・もっと 居てもいいのよ」

「お義母さん ありがとうございます でも・・」

「お母さん ななのが困るじゃぁないか ななののお母さんも待っているし」

 父と僕は早々にお風呂に入っていたので、母とななのちゃんが一緒に入って、もこもこのルームウェアのななのちゃんの髪の毛をとかして乾かしていた。それから、しばらくして、寝るので、ふたりで2階に上って行ったのだけど、ななのちゃんは後ろから僕の手を握り締めていた。そして、僕の部屋にまで付いてきて

「ななの もう寝るんだから、あっちの部屋にいけよー」

「う〜ん 一緒じゃあ だめ? ひとりじゃぁ寂しい」

「ダメ! そんなわけにいかないよー」

「フン じゃー あとで・・」と、言いながら去って行ったのだけど、僕は、夜中に隣に潜り込んでくるななのを感じていたのだ。だけど、気づかない振りをしていた。

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