第5話 一難去ってまた一難?
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なのだから………
「つまり俺にとってはあれから10年くらい経ったように体感しているけど、フラン達にとっては10分くらいしか経ってないってことか………ま、起きちまったもんはしかたないさ………でも一度この部屋を作った魔女に会ってみたいもんだな」
私がイッセーに部屋についての説明と何も知らない状態でこの部屋の前に案内してしまった事について謝るとイッセーは右手を顎に当てて苦笑しながらそう呟く。
どうやらイッセーは怒ってないようだ。
そのことに安堵して胸を撫で下ろし、改めて成長したイッセーを見てみる。
10分前に見たときより精悍な顔立ちで引き締まった身体を裾なんかがボロボロになった駒王学園の制服………まるでどこかの番長のような格好だ。
雰囲気はどこか爽やかさを感じさせ、それでいてどこかワイルドな面も持ち合わせたイケメンオーラが醸し出されている。
というかイッセーが変わり過ぎて本当に本人なのか疑わしいくらいだよ………。
それにさっきイッセーに左腕に装備していた篭手と私が見た砲撃についても聞いてみると………
「ああ、この篭手は俺の神器で神滅具(ロンギヌス)の"赤龍帝の篭手(ブーステット・ギア)"で中にいるのが俺の相棒のドライグだ………あと、あの砲撃はメイドさんが持って来てた本の中にあった"マスタースパーク"って砲撃を自分なりに再現してみたんだよ!まぁ、俺には魔力の適性は無かったからそれを代用する為に気の力を高める修行をやったんだけどな………おかげで俺も自分専用の砲撃"ドラゴンスパーク"を撃てるようになったんだ」
と嬉しそうに握りこぶしを作りながら驚愕の事実を話してくれた。
………とりあえずどこからツッコミを入れればいいんだろう?
魔力の適性が無いからって他の力を伸ばすってのはなかなか出来ない事だと思う。
たぶん普通の人ならそこで諦めてしまってたかもしれないのにイッセーは諦めなかったから出来た努力の結晶ともいうべき技なのだから………
「そ、そうなんだ………とりあえず戻ろっか?」
私はイッセーのした努力に少し呆れながらも帰るように促すと
「おう!さすがに気の力で身体能力を高めて見たことも無いような動物?っていうか魔物を仕留めて食べるのは疲れるぜ」
と笑顔で言ってきた。
………これはツッコミ待ちなんだろうかと思った私は悪くないよね?
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「はぁ………」
とりあえず回想を終えた私はまたため息を吐く。
一方、私のため息の原因であるイッセーはというと………
「んぐっ、はぐはぐ!んっんっ………くはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!美味い!!」
絶賛お食事中だったりする。
まぁ現在のイッセーのス
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