第5話 一難去ってまた一難?
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に指示を出したメイドに聞いてみると
「本をこちらにお持ちした後、兵藤様をここにお連れしてフランお嬢様をお呼びしたのですが………」
メイドもイッセーと本の行方については知らなかった。
「本を持って来た後にイッセーを連れて来て、その後私を呼んで来たら居なくなってたって事かぁ………んぅ?も、もしかして………」
私はメイドの言っていた事をもう一度繰り返して言ってみると………とある答えにたどり着いた。
「ね、ねぇ!?イッセーが居なくなって何分過ぎた?」
恐らくそれが正解であると思った私は扉のドアノブに手を掛けながらメイドにそう聞くと
「え、えっとぉ………だいたい10分程かと?」
困惑した様子ではあったものの、メイドは答えてくれる。
私はそのメイドの言葉にますます焦りを募らせながらドアノブを捻って扉を勢いよく開けて………
「イッセぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
開けた扉の先にこの屋敷の敷地を遥かに越えているジャングルが広がるそこでお腹の奥底から出せるだけの大声でイッセーの名前を叫ぶ。
すると………
「ドラゴン………スパーク!!」
『Explosion!!』
突然聞こえたそんな声と共に放電音とスパークを撒き散らしながら真紅の砲撃が私の右側から目の前を通り抜けてきた。
「わひゃあ!?い、今のって………」
いきなり目の前を通り過ぎた幻想の世界にいる自称普通の魔法使いの砲撃よく似た砲撃に私は目を白黒させていると………
「だ、大丈夫か!?巻き込まれてないよな?」
『大丈夫のようだ相棒、目の前を通り過ぎただけで掠りすらしてないようだからな』
無駄の無い引き締まった筋肉質の身体をした長い黒髪の男性が心配そうな表情を浮かべて私に話し掛けてきた。
しかも見覚えの無いその男性の左腕には紅い篭手があり、その篭手に嵌まっている宝玉からも声が聞こえてくる。
「えっと………まさか………」
私はその男性が一瞬誰なのか分からなかったのだけど、この部屋にいる人物が自分を除いてたった一人しかいない事を思い出す。
「イッセー………なの?」
私はその男性にそう聞くと
「まさか………やっと………やっと迎えに来てくれたのか?」
恐らく………というかほぼイッセーで確定っぽい男性は驚愕の表情で私を見詰めていた。
「遅れてごめんねイッセー………」
私は変わってしまったイッセーに謝罪する。
何故なら………ここはドラ〇ンボールのパチモンであるドラク・ソ・ボールに出て来た"時と精神の部屋"を参考にパチェが作った周りの時間とは隔絶され、1分で1年の月日を過ごせる特殊な空間
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