第5話 一難去ってまた一難?
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「そう、だったら………私がイッセーを貴女より強くして見せるわ♪」
「なっ!?そんなの無理に決まってます!!」
三成は私の答えを聞いた瞬間に反論する。
「だいたいこの男は私のように幼い頃より修練を詰んでいた訳でもなく、フランお嬢様のように特別な種族でもない只の一般人だというのに………どこに勝てる要素があるのですか!!」
それはもう酷い言われようだった。
話題の中心人物であるイッセーもオロオロとして頼りなさそうにしているが………私にはちゃんとした勝算がある。
「明日………明日までにイッセーを貴女を凌駕する強さまでに引き上げてみせるわ」
私はそう言うと三成に微笑む。
その宣言に三成はしばらく呆然としていたけど………
「明日の勝負………もし私が勝ったら私への処罰は無しにしてもらいます」
そう言ってこちらを睨む。
正直、その程度の睨みで怯む私ではないので微笑みを崩さずに
「じゃあ負けたらイッセーに身も心も………ううん、貴女の全てを捧げなさい」
そう言い返した。
「ええ分かりました!失礼します!!」
すると三成は怒りの表情を崩すことなく食堂から足早に立ち去る。
私はしばらく三成が出て行った扉を見つめていたけど………
「………という訳で強くなるわよイッセー?」
まるでイタズラを思い付いた時のように含み笑いをしながらイッセーに告げると
「………あのさ」
イッセーは何故か出血している鼻を抑えながら私を指差して伝えてくる。
「………俺としては眼福なんだが………服、着替えた方がいいと思うぞ?」
「ふぇ?………ふにゃ!?」
その言葉に私は改めて自分の格好を確認し、胸元が破けて胸の先端が見えかけている事に気が付き奇妙な悲鳴をあげて赤面するのだった。
それからしばらく私が羞恥心による身悶えに苦しみながら服を着替えている間にメイド達へ指示を出して"とある部屋"の準備をさせてイッセーを部屋の前に連れて行くようにしてもらった。
その部屋はパチェ謹製の特別な部屋で、なんでも………何かのアニメで出てきたネタで作ったらしい。
何のネタなのかは分からなかったけど、今回イッセーを鍛えるには持ってこいな部屋なのでありがたく使わせて貰おう。
「………と思ったんだけど………イッセーはどこ?」
普段着(紅魔郷のフラン)に着替えた私がその部屋の前に着いた時にはイッセーの姿はどこにもなく、恐らくイッセーが座って待っていたであろう木製の椅子が扉の隣に置いてあっただけ………
「そういえば私が持ってくるように頼んだ神器(セイクリッド・ギア)の図鑑と魔力・霊力・気の鍛え方についての本もどこにあるの?」
私はイッセーを案内し、本を運ぶよう
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