暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
勝利の連鎖
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ぜ彼がそんなことをできているのかわからず彼は困惑していると、すぐに足元に違和感があることに気が付いた。

「足から・・・炎を・・・」

足から火を出すことによりそれをブースターとして水上に浮いている彼に驚愕した。ナツはうまくバランスを取りながら彼を持ち上げると、自らの腕に炎を纏わせていく。

「どんなすげぇ鎧だろうが、熱さには耐えられるかな?」

不敵な笑みを浮かべる火の竜に対し、腕を掴まれている男はこれまた笑みで返す。

「無駄なことっちゃ、鎧竜には耐熱性能もあるっちゃ」
「それを越える熱っちゃー!!」

一気に炎の熱を上げていくことで周囲の水が乾き始めてることに気が付く。しかし時すでに遅し。

「燃えろぉ!!炎竜王の煉獄!!」
「ちゃあああああ!!」

宙に打ち上げられた鎧の竜。彼はそのまま海へと叩きつけられると、下から浮いてきた氷の足場に持ち上げられながら水上へと浮上する。

「おう、やったみてーだな」
「お前もな」

勝利を納めた二人の妖精は笑みを浮かべる。彼らは氷の上に乗ると次に取るべき行動を考えるために歩み寄るのだった。
















その頃、イシュガル大陸のとある街では予想外の出来事が起きていた。

「ば・・・バカな・・・」
「私たちを相手に・・・」
「たった一人で・・・」

地に伏している三人の人物。彼らの背中には翼があるのだが、その翼さえもボロボロになるほどのダメージを浮けている彼らは今にも事切れそうになっていた。

「さすがだねぇ。まさかとは思ってたが、一人で三人とも倒せるとは・・・」

その天使たちの前に立っていた黒装束の男に拍手を送る赤髪の青年。呼吸一つ・・・いや、服装すら乱れることもなく脅威の力を持つ存在を倒した男はあろうことか大きなアクビをしてみせた。

「こんなのにスプリガンの弟たちは負けたのか?興醒めだな」

目の前にいる三人・・・彼らは以前ナツたちが討伐に向かいなす統べなくやられた天使たちだった。そんな存在に対し、黒装束の人物はカミューニの手を借りることなく勝利を納めてしまったのだ。

「おめぇがおかしいんだよ、どう考えても」
「貴様たちが弱すぎるだけだと思うが・・・そういうことにしておいてやる」

役割を終えた男の横を通りすぎ倒れている天使たちの前にしゃがむカミューニ。彼はリーダー格である炎のような髪をした人物のそれを掴むと、ヤンキーのように顔を近づける。

「さぁて、消える前に答えてもらおうか。俺たちの質問にな」

そう言った彼の表情は悪魔のそれに似ていたが、後ろにいた人物はそれを言うことはせず、近くの木の根元に座ると彼の用件が終わるまで静かに目を閉じるのだった。




[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ