勝利の連鎖
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した。
「きゃっ!!」
「何これ!?」
彼女の身体の向きとは逆方向にいた私たちにも・・・それどころか至る方向へと飛んでくる衝撃波。それから身を守ろうとした私でしたが、あることに気が付きました。
「ひぃっ!!」
その場にうずくまっているエルザさん。彼女はその攻撃を避けることも身を守るために動くこともできないようでただ小さくうずくまることしかできてません。
「エルザさん!!」
「ウェンディ!?」
「危ないよ〜!!」
エルザさんはあの女の人に近いところにいる。もし攻撃を受けたらひとたまりもない。そう思った時、私の身体は動いていました。
「伏せて!!」
「きゃっ!!」
エルザさんに覆い被さるようにして彼女を守ります。しばらく動けずにいると、音が鳴り止んだことで顔をゆっくりとあげます。すると、私たちの周りを守るようにあるものができていました。
「水竜の球体」
私たちを守っていたのはシリルが生み出した水の球体。それは私たちだけではなくルーシィさんや水神竜さんたち全員をしっかりと囲っていました。
「バカな・・・こんなことが・・・」
そのことにひどく驚いている剣士。そんな彼女にシリルは水竜の球体を解除して歩み寄っていきます。
シリルside
「バカな・・・ワシが負けるはずが・・・」
全ての魔法を防がれたことにより彼女は震えていた。そんな彼女に俺は歩み寄っていくと、彼女は恐怖心が勝ったのか後ずさりしていく。
「あなたは確かに強いです。以前の俺なら歯が立たなかったかもしれない。ですけど・・・」
アルバレスとの戦いは自分の意志の弱さが最大の敵を生み出したことを理解した。最初の天使との戦いでまだまだ力が足りないことを理解した。そして俺を狙った天使たちとの戦いで一人ではまだ戦えないことを理解した。
「俺は倒さなきゃならない奴がいる。それに勝つためには・・・」
右手に魔力を込めて一気に距離を詰める。それに気が付いた彼女は反応しようとしたが、それよりも速く・・・
「お前なんかに負けていられねぇ!!」
彼女の腹部に突き刺さった。
「あ・・・あぁ・・・」
天井にぶち当たった彼女はそのまま地面へと落下する。キャッチしようと思ったけど目測を誤ったのは内緒です。
「あいつらに勝つまで、俺たちは絶対負けねぇ」
第三者side
「喰わずに食卓から下げることを許してほしい」
海すらも灰にしようとしている魔法を放つスカリオンに対抗していたグレイ
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