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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth29偽神と共に夢想は墜ち、彼と彼女の別離が始まった〜FinalE〜
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†††Sideオーディン†††
「これが・・・聖王女オリヴィエの・・・力・・・!」
サーチャーカメラとしての魔道・
発見せよ
(
コード
)
、
汝の聖眼
(
イシュリエル
)
を通して私はオリヴィエ王女殿下とテウタの決闘を見ていた。エテメンアンキの内部の状況を確実に知るため、そして最強と謳われていたオリヴィエの“異界英雄エインヘリヤル”と武技・魔導を手に入れるために。
この事についてはオリヴィエに断わりを入れていない。私個人の一方的な目的の為だからだ。盗み見をし、あまつさえオリヴィエの能力をすべて盗み取ろうというのだ。言えるわけがない。
「どうかお許しを。少しでも思い出が――複製の数を増やしておきたいのです」
言い訳じみた独り言を漏らす。しかしそれにしても「はは・・ははは、すごい・・・!」体が震える。ベルカ人は魔力に恵まれていない種だと言う。だからこそカートリッジシステムなるモノが生まれたんだ。しかし中にはとんでもない魔力を有している者も居た。オリヴィエやテウタがその筆頭だ。
私は運が良い。伝説の聖王女の戦いを観れ、彼女の“力”を手に入れる事が出来た。直に“堕天使エグリゴリ”を全機救って消える事になるだろう私だが、少しの間でも有する事が出来るのは光栄だ。
「テウタが負けた。オリヴィエ王女殿下はエテメンアンキの放送を使って、戦争終結を伝えるだろう。そうすれば・・・・」
七美徳の天使アンゲルスとアースガルド艦隊の召喚を解き、イリュリア王都へ攻め込む。“エグリゴリ”を捜し出すため、ミュールやゼフォンを製造した施設を破壊するために。あと関係者に“エグリゴリ”との接点すべてを吐かせるために。どうやって知り合ったか、何故招き入れたか。
「とりあえず今は、各地の戦闘を中断させるか」
アースガルド艦隊に指示を出す。艦砲射撃を戦場に撃ち込み、戦闘を強制中断させる。イリュリア側と同盟側に分かれたところで、勢力間に砲撃を撃ち続ける。砲撃が治まるまでは誰も戦闘を続けられない。続けるには砲火の真っただ中を突っ走らなければならない。そこまでして戦おうとは思わないだろう。さぁオリヴィエ、終戦の放送を・・・
「なに・・っ!?」
イシュリエルを通して私は見た。エテメンアンキの最上階らしい階層に上ったオリヴィエと、彼女が担ぐテウタ。最上階に在ったのは背もたれの高い肘掛椅子。おそらく玉座。その玉座に腰掛けていたのは、「テウタ・・だと!?」オリヴィエが担いでいるテウタと瓜二つの少女だった。
†††Sideオーディン⇒オリヴィエ†††
「え・・・?」
女王たるテウタを打ち倒し、私たちの勝利をイリュリア全土で尚も戦闘を繰り広げている仲間たちに伝えるために最上階へ上がってきた。ですが私の目の前に「何故・・テウタが・・・!?」私が担いでい
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