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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
エルミナの街
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誰にコンタクトを取ろうとしているのかを、ハイベリオンはすぐに理解した。

「ゴッドセレナ、まさか・・・」
「あぁ。俺たちが一番あいつらのことはわかってるからな」

そう言って笑みを浮かべた彼にますます困惑する者と全てを察したものとが別れる。指名されたリュシーは何がなんだかわからないまま、彼の後を付いていった。

















シリルside

「どこなんだ?ここ」
「知らねぇよ、必死に逃げてきたからな」

鎖で封鎖されている建物の中に隠れている俺たち。どうやらうまく巻いたようで、魚たちが追いかけてきている様子はない。

「まさか魚に追いかけられるなんて・・・」
「今まで食べた魚の呪いなんじゃない?」
「じゃあハッピーのせいだね〜」

エクシードトリオが冗談交じりにそんな話をしているが、俺たちはこれからの事を考えていかなければならないだろう。

「水神の話をした途端、奴等の態度が変わった」
「祀っていたという話は本当だったんですね」
「海の中だから、神聖な存在になってるのかもね」

水といえば海とも考えられるし、彼らは元々魚類だったという話だから水の神なんて言われたら崇め奉るのは不思議じゃないだろう。そう考えていた俺たちだけど、ルーシィさんだけは違う考えを持っているみたいだった。

「でも、かつて祀っていたって言ってなかった?今でも水神信仰が続いてるってこと?」

エレフセリアさんの言葉を思い出して不思議そうな顔をしているルーシィさん。そんな彼女は水着を取られたためナツさんのマフラーを胸に巻いてるんだけど、彼はそれを返してもらうために引っ張っていて目のやり場に困ってしまう。

「もう一つ気になることがあるな」
「あのお魚さんが言ってたことですか?」

俺の言葉にグレイさんは頷き、話を続ける。

「どうやら俺たち以外にも人間の客がいたらしい」
「どこに行っちゃったんでしょうか」
「もうお魚たちに食べられちゃって・・・」
「やめてよハッピ〜・・・」
「怖いこと言わないでよ」
 
先日も俺たち同様に水神竜のことを訪ねてきた人間がいるらしい。けど、何か引っ掛かる。なんかおかしい気がするのは俺の気のせいなのか?

「さて、どうしたものか」
「全員まとめて焼き魚にしちまえばいいんだ」
「ダメよ!!あの魚たちは自分たちの信仰を守ってるだけじゃない。そんなに悪い人たちにも見えなかったし」
「お前の水着取った奴もか?」
「ええ!!あいつは悪い奴だから見つけたら顔に落書きしてやるわ!!《ヘンタイ》って!!」

ルーシィさんの明らかな私念が入っているけど、ここはスルーしておこう。今は大事なことはそこじゃないし。

「確かに悪い奴じゃ
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