エルミナの街
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どちらかというと魚ですかね」
「魚なのか!?」
もう何から突っ込めばいいのかわからない状況。ハッピーはいまだに心に傷を負っているようでシクシクと泣いているけど。
「ノーウェイ!!うっかりデートの約束を忘れるとこでした!!皆さん!!部屋は適当に使って使ってくださいな!!」
「お・・・おい!!」
「サメコさん!!今行きますぞー!!」
「サメ・・・」
仕事中じゃなかったのだろうか、男性はそう言うと出口の方へと走っていく。取り残された俺たちは呆けていると、彼はホテルから出る直前でその足を止めた。
「おっと、うっかり一ついい忘れてました。この街に滞在するつもりなら必ず・・・必ず部屋にあるウェルカムドリンクをお飲みください。でないと人間が生きていくのは無理。では!!サメコさーん!!」
そう言い残し走り去ってしまった男性。最後の言葉はかなり力が籠ってたけど、それ以上に何がなんだかわからなかった俺たちはただ立ち尽くしている。
「何だったの?今の人・・・」
「魚・・・」
「魔法だったんですかね?」
「どうします?エルザさん、このホテル・・・」
このままここに泊まっていいものかわからずウェンディがエルザさんに問いかける。
「うむ。妙なホテルだが他を探すのも面倒だな」
「あたしも歩き疲れたぁ。ここでいいよ」
「タダだしな」
「タダってわけにはいかないよ、お金は置いていくわよ」
ここに来るまで歩いてきたこともあり全員疲労が溜まっており、ルーシィさんもソファに座って大きく身体を伸ばしている。かくいう俺も足がパンパンで明らかに身体が疲弊している。
「・・・」
「どうしたの?ハッピー」
「ボーッとしちゃって〜」
「なんかお魚食べる気分じゃなくなってきちゃった」
「それは私もわかる」
「さすがにね〜・・・」
そんなことをエクシードトリオが話しているが、とにもかくにも俺たちはこのホテルに泊まることにしたため適当な部屋へと向かうことにする。一人一部屋泊まれるような感じだったのだが、俺たちは先程の男性が言っていたウェルカムドリンクを見て絶句した。
「毒薬?」
「これ・・・大丈夫なんですか?」
「本当に飲むの?これ」
ドクロの蓋がされた怪しさ全開のそれに手が進まない。しかしあんなことを言われたら飲まないわけにもいかず、俺たちは渋々それを飲み干し各々の部屋で眠りについた。
「シリル、起きて」
眠っていると不意に身体を揺すられて目が覚める。そこにはすぐ目の前にウェンディの顔があり、ゆっくりと意識が覚醒していくとある点が気になった。
「おはよう、シリル」
「おはよう、なんで水着なの?」
なぜか
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