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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
出会えば死!?最後の四天王ゼブラとメロウコーラ
第109話 食の時代の負の一面!?地獄の監獄ハニープリズン!
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どんなに剣が優れていても使い手が未熟では意味はない。私はあのアーサーという男を前に何もできなかった」
「ゼノヴィア……」


 ゼノヴィアは悔しそうにそう呟いた。グルメ界に出入りできる奴の相手が出来る人間なんて数える程しかいないだろう、でも同じ剣士として戦わずして負けを感じてしまった事が悔しいんだろうな。


「私は幼いころからずっと戦士として鍛錬を積んできた、故に強さこそが私の誇りだったんだ。でも戦う前から負けを感じたのは生まれて初めてだった、それが悔しくてたまらないんだ」


 そうか、デュランダルが強くなってかえって焦ってしまったんだな。ゼノヴィアは食ってるときは無邪気で素直だが戦いに関しては真面目な性格だからな。


「俺も付き合うよ、ゼノヴィア」
「えっ?」
「俺も気が昂っているんだ。だからその発散もかねて相手になるよ」
「……ふふっ、ならその気持ちは有難く受け取ろう」


 ゼノヴィアはそう言って構えを取る、俺もいつもの構えに入り……


「はぁっ!」
「ナイフ!」


 デュランダルとナイフを激突させた。その後森が半壊しないように意識しつつゼノヴィアと戦いを続けた。


「月牙天衝!」
「レッグナイフ!」


 巨大な斬撃がぶつかり合い激しい衝撃を生み出した。まさか多少加減しているとはいえレッグナイフを相殺されるとはな、パワーアップは伊達じゃないということか。


「はぁはぁ……」
「ここまでだな」


 だがその一撃でゼノヴィアは体力を使い切ってしまったのだろう、息を大きく切らしていた。


「さ、流石だなイッセー……私はこんなにも消耗しているというのにお前は息一つ切らしていないとは」
「俺も結構疲れたよ。特に最後のレッグナイフが相打ちになったのは驚いた」
「だが本気ではないのだろう?まったく……この世界は凄いな、私はあまりにも世界を知らな過ぎた」


 ゼノヴィアは地面に大の字で寝転ぶとそう呟いた。


「私は物心がついたころから教会の戦士として訓練を受けてきた、そしてデュランダルを受け継ぎエクソシストとして戦ってきた。だから自分で言うのもなんだがエリートとして自信を持っていたんだ。だがそれが井の中の蛙だったと思い知ったよ」
「まあエリートだと思うのも当然じゃないか?実際何の後付けも無しに自然にデュランダルに選ばれたし素質もあるしな。G×Gを知らなくともいずれは名を残すような剣士になってただろうしな」
「ふふっ、ありがとう。だが今はそんな事では満足できなくなってしまったよ」


 ゼノヴィアは夜空を見上げながら笑みを浮かべた。


「戦いこそが私の生きがいだったのに今では美味しい物を食べたくて仕方ないんだ。そしてもっと強くな
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