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仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第十四話『悪魔の囁き』
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ヤブカ怪人による血液盗難事件から数日が経過し、ナツメグ怪人による外食の危険性が薄れたことでキャピトラに通っていた客もすっかり戻り、モーニングタイムは普段の込具合に戻っていた。
「やっぱり、この時間帯は通勤前のサラリーマンで賑わっているわね。」
「玲ちゃん、そう言わないで。それだけ世の中に平和が戻ってきたってことなんだからさ。」
疲れたような声で言う玲子に、光太郎は明るく話す。そうして、サラリーマン達の通勤時間が過ぎたことで一段落がつき、客足は引く。
「ようやく落ち着けるわ。」
玲子は椅子に座る。
「何言っているの。お昼前になると、また忙しくなるだろ。」
「はぁ、それもそうね。」
光太郎達が他愛もない話をしていると、音楽番組が始まる。
『本日も始まりましたミュージッククラブ。やはり注目となるのはこのグループ。彼女達によってかつての名曲が蘇る。PRE-Tで、“仮面ライダーBLACK”!』
司会の男性の紹介とともに、軽快なリズムの伴奏が始まる。
「♪時を超えろ!空をかけろ!この星のため!」
五人組の女性ユニットによる熱唱が始まる。
「このグループ、最近妙に推されていない?」
「確かに、この間の時も彼女達のブロマイドを配っていたな。」
「彼女達ってあんまりいい噂を聞かなかったのよね。そもそも、彼女達って五人全員経歴が一切不明なのよね。」
「へぇ〜。」
玲子は記者時代に仕入れていた情報を話すが、光太郎は相槌を打つだけだった。そんなとき、キャピトラの扉が開き、1人の女性が入店してくる。
「玲子さん、記者の仕事を辞めたって本当だったんですか!?もしそうなら、私があのカードを送ったせいですか?」
女性は入店するなり、玲子に話しかける。
「あれ、ひとみちゃん?どうしたんだい急に?」
光太郎は、入店してきた女性がひとみだとすぐに気づく。
「えっ?ひとみちゃんって、あのひとみちゃん!?それより、カードってもしかして、あのSDカードのこと?」
玲子はひとみと会う機会がなかったため驚いている。
「やっぱり、あれのせいで辞めることになったんですね。ごめんなさい。光太郎叔父さんが仮面ライダーとして頑張っていることを、玲子さんにも見てほしくて、あんなことをして…」
ひとみは、玲子の解雇の原因が自身にあると思い、謝り続ける。
「いいのよ。どうもあの会社自体、ネオゴルゴムと繋がりがあるみたいだし。それに、こうしてまたあのときの仲間に会えるんたがら、むしろ辞められてせいせいしているわ。」
玲子は笑顔で話す。
「それならいいんですけど…」
ひとみも徐々に涙が引く。
「それで、どうしてあんな大量のデータを?」
玲子は家庭の主婦であるひとみが何故大量のデータを所持し、週刊誌の
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