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仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第十四話『悪魔の囁き』
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ブンチョウ怪人の声を聞く機会があるから南光太郎がブンチョウ怪人の催眠音波の餌食となる可能性もあるわ。」
 リシュナルは作戦の入念さをさらに説明する。
 「何かと思えば、全部人任せじゃないか。その上運頼みなことまで含んでいて、何が作戦だ。馬鹿馬鹿しい。」
 エピメルは呆れるようにいう。
 「ここまで聞いて理解できないなんて、流石は叩いて壊すことしか能がないエピメルってところね。」
 リシュナルはリシュナルでエピメルのことを馬鹿にする。
 「二人共、世紀王の前でくだらぬ言い争いはやめぬか!」
 ソフィルはリシュナルとエピメルを諌める。
 「人間は目に見える侵略には必死の抵抗をしてくるが、目に見えない侵食には気づかない点を利用したのか。中々やるではないか、リシュナル。」
 クリムゾンエクリプスもリシュナルを絶賛していた。

 数日後、光太郎は玲子にあることを話した。
 「玲ちゃん、このPRE-Tってグループが所属している事務所について調べてみたけど、架空の企業の可能性が出てきたんだ。」
 光太郎は、詳細不明な怪しいグループにネオゴルゴムの気配を感じ、独自に調べていた。
 「確かに、PRE-T以外の所属アーティストがいないのは不自然に思っていたけど、本当にネオゴルゴムと関係があるのかしら?」
 玲子は確たる証拠がないためピンとこないでいる。
 「かつてゴルゴムは有名女優をメンバーに迎え、各種界隈との繋がりを作ることにも手を尽力していた。今回もその一環の可能性があるんだ。」
 光太郎はヒョウ怪人によって暗殺されたゴルゴムメンバーである女優、月影ゆりのことを絡めながら話す。
 「そうよね、ゴルゴムのことは光太郎さんの方が詳しいわよね。」
 玲子は光太郎の話に納得する。
 「それで、今から彼女達の事務所に行ってみようと思うんだ。」
 「わかったわ。気をつけて行ってきて。」
 「心配しないで。」
 光太郎はキャピトラを出てPRE-Tが所属しているルシファーズプロダクションへと向かった。
 「ここが事務所か。」
 光太郎はとあるビルの2階にある事務所の窓を見ていた。すると、
 「あれは、リシュナル!!」
 人間の姿に変身したリシュナルがビルへ入っていく姿を目撃する。
 「やはりネオゴルゴムが関係していたのか。それなら!変身!」
 光太郎はバイオライダーへ変身し、ゲル化してビルに潜入する。
 
 「いやはや、このような形で皆様とお会いできる日が来ますとは!」
 事務所の中では、PRE-Tのメンバー達と週刊時代の社長、矢澤 利志夫(りつお)が挨拶を交わしていた。
 「矢澤社長、彼女達はブンチョウ怪人の中でも数少ない女性個体。もっと有り難みを感じなさい。」
 リシュナルの言葉を受け矢澤は感激する。そんなとき、
 
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