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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
100 YEARS QUEST編
最初のギルド
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「え?」
「最近のカミュ、明らかにおかしいもん」
「それは・・・否定はできんが・・・」

コーヒーに砂糖を次々に入れていくリュシー。それを一度口に含むと、今度はミルクを取り出し少しずつ加えながら言葉を紡ぐ。

「カミュ、何か隠してるのかもね」
「何かって・・・何を?」
「それを知ってたら隠し事になってないから」

カフェオレのようになったそれを口に含み満足げな表情を見せるリュシー。それと同時にジュラとメルディも抱えて違和感が脳裏を過り、口を閉ざしたまま席へと着いた。




















シリルside

「見ろよー!!雪だー!!」
「あいさー!!」

100年クエストの正式な受理を受けてから数日後、俺たちは依頼の内容を聞くためにとある場所へと向かっていた。

「こんなに晴れてるのにか?」
「珍しいこともあるものだな」
「天気雪〜?でいいのかな〜?」

空から降ってくるそれを見ながら大騒ぎのナツさんとハッピー。でも雲はあるけど天候事態は悪いとは言えない。むしろ日が射しており晴れていると本来なら言いたいところなんだけど・・・と思っていたところ、俺とウェンディはあることに気がついた。

「あれ?これって・・・」
「光・・・これ・・・」
「雪じゃないわよ」

触ってみたそれは冷たさを感じない。それどころかこれは雪とは別の俺たちの身近なもののように感じた。

「魔力だ。エーテルナノが目に見えるくらい、大きな結晶になってる」

普通、魔力は目に見えない・・・というかそもそも空から降ってきてるのなんか見たことがない。それがここ、ギルティナ大陸では雪と勘違いするほどの魔力が降ってきているのだ。これは驚かずにはいられない。

「そっかー。とりあえず雪だるま作ろうぜ」
「魔力だったら魔力だるまだね」
「ナツさん・・・」

ルーシィさんの言葉を気にする素振りもなく魔力を集めながら球体を作るナツさんとハッピー。てか本当に転がし始めてて結構大きなものになってるんだけど、まさかこの先持っていくつもりなのかな?あの二人じゃそんなことも言い出しかねないから困る。

「ここはそれだけ魔力に満ちているということか」
「綺麗ね」
「ああ」
「服脱ぐな」

安定のパンツ一枚になっているグレイさんをルーシィさんが注意すると彼は慌てて服を着る。彼の脱ぎ癖は果たして直る時が来るのだろうかと考えてみるけど、リオンさんは脱ぐ頻度減ってるらしいし期待していいのかな?そんなことを考えながら俺たちはこれから向かう先のことを話し始めた。

「最古の魔導士ギルド・魔陣の竜(マギア・ドラゴン)・・・近付いてきたということか」
「いよいよね」
「楽しみですね」

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