100 YEARS QUEST編
最初のギルド
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ってみなきゃわかんねぇだろ!!」
「そうだぜ!!二度も負けるわけがねぇ」
カミューニさんの物言いに食ってかかる二人を押さえる。そんな彼らにカミューニさんはニヤリと笑みを見せた。
「100年クエストの依頼者がいる場所、どこか知ってるか?」
「ギルティナ大陸だろ?」
イシュガルから北に向かったところにあるギルティナ大陸。その名前を出した瞬間、彼の笑みがより深まる。それはまるで罠にかかった獲物を見るかのようだった。
「実はこの間の依頼、世界中から集まってきてると思ったんだが、なぜかギルティナ大陸からはほとんど依頼がなかったんだ」
「え?なんでですか?」
「それは知らねぇ」
カミューニさんはウェンディの問いかけに肩をすくめる。しかし彼は山積みになっている依頼書から適当な一枚を取り出すと、それを眺めながら話を続けた。
「なんてことない依頼まで出している国があるにも関わらずギルティナ大陸からだけはそういうものもない。何かあると思わねぇか?」
「まさか、その調査も兼ねて行ってこいってことか?」
「そういうこと」
彼のその言葉に俺たちは全員嫌そうな表情を浮かべていたと思う。だってそれってただ仕事増えただけじゃん・・・これでよく俺たちを落とせるなと思っていたら、その話には続きがあった。
「もしかしたらあの天使たち並みに強い奴がいるのかもしれないぜぇ?」
「そういうことなら話は別だ!!」
「おう!!すぐにでも行ってくるぜ!!」
あの天使たちと戦うための予行練習になるかもしれない。そう考えたナツさんとグレイさんの意見は先ほどから180度ひっくり返っていた。いや、よく見たら二人だけじゃなくエルザさんもやる気満々だ。
「つまり天使たちを倒すための力も手に入れつつ、依頼を完遂してくればいいんだな?」
「あぁ。もっとも、達成できればだがな」
彼の言葉にムッとしてしまいそうになるが、考えてればそう言われてもおかしくないくらいの依頼なのか。何といっても今まで100年・・・正確にはもっと前からだけど、達成されていない依頼なんだから。
「ただ、もし事態が急変したら呼び戻すかもしれねぇ。それだけは肝に命じておいてくれ」
「わかりました」
「頑張ります」
歩み寄ってきた彼の手を頭に乗せられた俺とウェンディはその目を見ながら返答する。それに彼も満足したようで、先ほどまでとは違う優しげな表情を見せていた。
「準備ができたらいつでも行ってきてもらっていい。その時は・・・」
「通信用魔水晶で連絡すればいいんでしょ?」
「わかってるって!!」
「任せなさい」
「期待して待ってていいよ〜」
いつの間にか気合い十分になっているルーシィさんたち。彼女たちも含めた全員がやる
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