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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第22話 ウォール・ローゼ攻防戦@ 〜襲撃〜
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を代わりにやってのける様な気がするのだ。
 彼は今、全てのスキルの行使ができない。
 『想像力とAUの守護者インク!サンズ』の『AU召喚』による援護も、『学習者マナブモノ』による訓練も。
 …そして、『傍観者ミマモルモノ』によるハチマンの行動の観察も。
 一切のスキルの行使ができず、彼に出来るのはただ身体の回復を待つばかり。
 それに不甲斐なく感じるのは、それだけ自分が変わったという事なのだろうか。
 前世では決して感じなかった不甲斐なさ。
 ここまで変わったのは、間違いなくここの環境と目的意識の芽生え、そして、かの親友の影響だろう。
 そんな親友が言ったのだ。
 『任務は俺に任せてお前はしっかり体を治せ』と。
 任務亡き人の救出を、任せてくれと言ってくれたのだから。
 だからこそ、不甲斐なく思っても身体を動かさず、回復に努めているのだ。
 そんな自分にどこか嬉しく感じる。
 それと同時に、早く治さなければならないと言うケツイが湧いてくる。

「…早く、治さないとな」

 その強き意志を胸に秘め、彼はまどろみの中に落ちていく。
 だからなのだろうか、世界は彼に味方をしたのだ。

『…そのケツイを抱いたのなら、今度はあなたの番ですよ?
 さぁ、次世代の界王となるべき覚者よ、戦うために力を貸しましょう』

《確認しました。ユニークスキル『七色之魂セブンスソウル』の『渇望具現』の効果が発動し、固体名:三木氷華ヒョウ・ギルデットが新たなスキルを獲得…成功しました。スキル『自己回復』を獲得…成功しました》

 スキル『自己回復』によって、彼の不調の原因でもある肺にあった腫瘍と胃の穴が治療されていく。
 そして、スキル『魔素生成』によって生きる為の最低限度分以外の栄養素が魔素に変換されていく。
 彼が万全な状態に戻るまで、あと日…。



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