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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第22話 ウォール・ローゼ攻防戦@ 〜襲撃〜
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無いだろう。精々、相討ちがいいところだ。
そんな相手とその指揮下に居る巨人達と、戦えない状態の兵士を護りながら戦うとなったら確実に負ける。
だからこそ、この状態が一番いい。
そう納得し、俺はザカリアス分隊長に声をかける。
「ザカリアス分隊長は今現在馬と立体機動装置自体が無いと言う状況なんですよね?」
「ああ、その通りだ。
それと、俺の事はミケでいい」
「…分かりました、ミケ分隊長。
一先ず、予備の立体機動装置一式が用意してありますので、それを装着ください。
馬は先ほどまで居た駐屯地に数頭残っていましたので、そちらを使いましょう」
「!…まさか、予め装備一式を用意していくとは…中々の先見性を持っているようだな。それは兎も角、今回はありがたく使わせてもらう」
「いえ、それでは馬をとりに行ってきます」
俺はそういって先ほど立ち寄ったミケ分隊長たちが待機していた駐屯地から馬を1頭連れ、ミケ分隊長に渡す。
そして、共に他の兵士たちが行ったであろう方向へと馬を走らせた。
おまけ1
場所は治療院の一室。
そこではベットの上で身体を起こしている銀髪の少女のような少年が居た。
「胸騒ぎがマシになった…。ハチマンが、ミケ分隊長を助けてくれたみたいだな…」
ほっとした様子で言う少年―ヒョウ。
だが、それでも彼には懸念があるらしい。
「…胸騒ぎはマシになった。そう、マシになっただけだ。
このままだと、ミケ分隊長は無事でも他の兵士…ナナバさんやゲルガーさん達が結局ウトガルド城で死ぬことになっちまう…」
そう、彼の胸騒ぎの原因はこれである。
本来ならば死ぬであろう兵士達を助けるべく行動する。
それを続け、一部は成し遂げた。
その証拠に本来死ぬはずだったマルコやイアン達もそれぞれ憲兵団に所属していたり、そのまま精鋭班の班長を続けている。
正規の物語とは違う道を開拓していたというのに、いきなり倒れ、それが自身の手では続行不可能となった。
だからこそ、彼はずっと胸騒ぎがしていたのだ。
己が動けないが故に、助けたいと思う人物達を助けられないような気がしたから。
「…だが、ミケ分隊長を助けたハチマンなら…やってくれる。
いまは…そう信じるしかない…な…」
あの、己と同じく本来なら居なかった、そのはずなのに正ヒロインと謳われる東洋の少女からも、敵となり、最後に共に戦った金髪の髪を結んだ格闘少女からも、王の血筋を引きながらも『妾の子』と蔑ろにされてきた天使の少女にも、死ぬはずだったオレンジに近い明るい茶髪の女性にも好かれている、もう会えない友人たちを抜いた唯一の親友で、黒髪のアホ毛の生えた少年ならば、自分の今は果たせそうに無い事
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