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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第22話 ウォール・ローゼ攻防戦@ 〜襲撃〜
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か使ってんのか。やっぱ、項にいるって事は知ってんだね」
そう声を漏らしながらも思考を続ける巨人。
対照的にミケはいまだ思考が停止したままだった。
だが、それはもう許されないらしい。
「…まぁいいや。持って帰れば…」
そういって腕を伸ばしてくる巨人に怯えるミケ。
そこに歴戦の兵士としての貫禄は無い。
だが、ミケにとってそれが最善の行動だったらしい。
ミケは運よく匂いをかぎ分けた。
1頭の馬とそれに乗っているであろう一度嗅いだ事のあるあのリヴァイ班にも抜擢された優秀な兵士の匂いを。
こいつが去ってくれれば生き残れる。
顔を伏せながらもそう考え、身を縮こませる。
すると、何かが外れる金属音が聞こえ、腰の重量感がなくなったのを感じた。
顔を上げると、巨人が先ほどまで使用していた立体機動装置本体を持って立ち去っていくのが見える。
そして…、
ザシュッザシュッ
何かを削ぐ音が聞こえ、付近に居たあの毛の生えた巨人と醜悪な巨人以外の2体が項から煙を上げて絶命しているのが分かった。
ほっとしたかのような表情のミケ。
そうしているのも束の間、先ほどの巨人の声が聞こえる。
「…あ、もう動いていいよ」
それに反応する3体の巨人の内2体は既に絶命しており、
「ふぅッ!」
残る1体であった醜悪な巨人も既に目の前のアホ毛が特徴的なメガネをかけた黒髪の兵士によって討伐されていた。
巨人が倒された事に気付かず去っていく毛の生えた巨人。
その巨人が去っていった事を確認して、兵士はミケに声をかけた。
「援軍に来ました。ご無事…だったようですね。装備は兎も角」
「ああ、装備は盗られた上、馬も殺される自体になってしまったがな。
お前が来なければ俺は食われていた。感謝するぞ、ハチマン」
そう礼を述べて立ち上がるミケ。
そんなミケの目の前にいるメガネをかけた黒髪の兵士…ハチマンの活躍によって、人類は強力な索敵能力と高い戦闘能力を持つ貴重な戦力を失わずに済んだのである。
―――
――
―
《危なかったな、ハチマン》
あぁ…、ホントその通りだな…。
俺はガスターに返事しながらザカリアス分隊長にばれないようホッと息を吐く。
あのあとザカリアス分隊長の援護に向かおうと馬で駆けていた時、ふと遠くを見ると、毛の生えた異様にでかい巨人がうろついていた。
そいつを見たとき、俺の直感があいつとはまだ戦うなと嘯き、それから背筋が凍るっていうのはこのことなんだなぁと余計な知識が増えた。
…そんなことは置いておくとして、一先ずあいつが去ってくれたのは僥倖だった。
俺1人でもあいつに勝てないことは無いが、無事に勝てるって事はおそらく
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