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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第22話 ウォール・ローゼ攻防戦@ 〜襲撃〜
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班と共に移動していたミケは突如走り出した巨人達に驚愕を隠せないでいた。
しかし、そんな中でも己の経験と鼻を元に最適解を導く。
(…あれだけの数であの速度だと、すぐに全滅する…。
ならば…!)
「ゲルガー!南班はお前に任せた!
俺は巨人達を引きつける!」
一方的にそう告げ、ミケは巨人達の方へ馬で走り去っていった。
その行動に調査兵の一人が絶叫する。
「ミケ分隊長が囮になったの!?
1人で行くなんて無茶よ!」
そう言った彼女と同じことをその場に居る誰もが抱いている中、リーゼントが特徴的な男性兵士―ゲルガーがその言葉に声を返す。
「ミケさんを信じろ!
調査兵団でリヴァイ兵長に次ぐ実力者だぞ!
きっとうまく切り抜けて戻ってくる!」
ゲルガーの言葉でその場の者全員が安心した表情を浮かべる。
人類最強と謳われるリヴァイ兵士長に引けを取らない実力者であるミケならば問題ないと思ったのだろう。
故に、彼らはその場を馬で駆け抜ける。
それこそが、ミケが生き残る道であると直感的に理解したから。
そして、ミケが引き付けのために場に居た巨人を近くにあった別の無人の駐屯地まで引き付け、残り5体という数まで屠った時、彼らは既に遥か遠くまで移動していた…。
木の木陰から姿を現し、こちらに手を伸ばしてくる巨人の腕を伝う。
そして、そのまま全速力で駆け抜け、巨人の項目掛けて己の筋力が許すままに刃を振るい、削ぐ。
息を吐く様に屋根に着地し、付近の巨人の数が4体にまで減った事を確認した。
(もっと時間を稼ぐべきか…?
…いや、もう潮時だ。十分時間は稼いだ)
そう考え、ミケは今現在使用中の刃を空っぽの鞘の中にしまう。
そして、口笛を吹き馬を呼んだ。
馬が来るかどうか少々不安になりながらも、あたりを見渡す。
相変わらず不気味な巨人は4体しか居ない。
…だが、それ以外にも異質な巨人が1体だけ居た。
(…それにしてもあの巨人…やはり妙だ。17メートルはある…でかい。獣のような体毛に覆われている巨人など初めて見る。
こちらに近づくことなく辺りを歩き回っている辺り、奇行種には違いないのだろうが…)
その巨人の特徴を冷静に振り返り、奇行種と結論付けるミケだったが、それでも長年の勘と言うものか、どうしても不安は取り除けなかった。
そんな中、ミケの馬がこちらに走ってくる。
(よし、良く戻ってきた。ここで夜まで耐える必要はなさそうだな)
そう思ったミケだったが、何処か不穏な何かを感じ取ったのだろうか。
知らぬうちにアドレナリンが分泌されたかのように体には活力が漲っていた。
そして、それが彼の生死を分けることになる。
そんな
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