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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第22話 ウォール・ローゼ攻防戦@ 〜襲撃〜
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状況下でとる必要がある選択肢はただ1つ》

 誰かが囮に巨人達を引きつけて他の兵士達を安全に行動させる…!

《そうだ。おそらく、調査兵団No.2と謳われるミケ・ザカリアス分隊長が自ら躍り出たのだろう。
 他の兵士では荷が重いし、それ以前に戦える兵士の量が少なすぎるからな》

 …なら、俺はザカリアス分隊長の援護に行くか。

《ああ、そのほうが良い。
 調査兵団屈指の実力者とはいえ、あの奇行種達を1人で相手取るのはどうしても危険だからな》

 …といっても、一体何処にいるのやら。
 そう思い、付近を探そうとしたとき、ガスターの一言が俺の気を引いた。

《今居る位置から南東の方にいるようだな。
 そちらに向かって進んでくれ》

 …ん?ガスター、何でそこまで分かるんだ?

《…?…あぁ、そういえば言っていなかったな。
 ここ最近、獲得したスキルの解析鑑定を行っていたのだが、どうやらヒョウがスキルの情報をこちらに送られてきたようでね。
 それも解析して、情報化データとして纏め、その情報データを早速活用してみたのだよ》

 …へぇ、どんな風にだ?

《例えば、さっきからも行っていたように、ヒョウのユニークスキル『学習者マナブモノ』の『生命探知』の情報データを応用して、重力操作をかけられる範囲の拡大とその対象の索敵を行えるようになった》

 …ってことは、遠くの敵を索敵しつつ重力操作で足止め、または殺害ができるって事か…!?

《そう言うことだ。
 他にも、『学習者マナブモノ』の『技術スキル習得』も情報化データを取ってあるから、そこから下位のスキルが学べるようにもなっている》

 さすがに完全再現とまではいかなかったみたいだな。

《それに関して私個人としては残念だが、仕方の無いことだと割り切っているよ。
 ユニークスキルにはさまざまな種類があるが、ヒョウの『学習者マナブモノ』、『傍観者ミマモルモノ』はいずれも心核ココロに根差すスキルなのだから、送られてきたとはいえ情報を解析できただけでも大したものであるといえるからね》

 そりゃあ、そうだろうな。
 普通、他人のスキルを解析なんてできるわけないし。

《ああ、その通りだ。
 今回は異例中の異例、次は期待しないでくれたまえよ》

 あぁ、そんな機会もほとんど無いだろうしな。
 それより、早く行ったほうがよさそうだ。

《その通りだな。行こう。
 補助は任せたまえ》

 頼んだぞ、ガスター。
 俺はそう声をかけ、重力操作で感知したザカリアス分隊長の元へ馬を走らせた。

―――
――


 時は数分前、駐屯地から待機していた104期生含む兵士全員が馬に乗ってその場を離れた所まで遡る。
 作戦を説明し、南
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