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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第22話 ウォール・ローゼ攻防戦@ 〜襲撃〜
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たかったのだろうか…。
 何処か、違和感を感じるな…。

《…ふむ…》

 そう思いながらも、今はそんなことを考えている場合じゃないと思考を切り替え、南区へ向かった。

―――
――


 ストヘス区の外門からウォール・ローゼへと出る。
 そして、そのまま南へ向かって馬を走らせる事数時間…。
 104期の調査兵たちが待機していると思われる駐屯地が見えてきた。
 だが、それと同時にとんでもないものも発見する。

「!?きょ、巨人…!?」

《…!この壁内で巨人が出るとは…、壁が破られたか…?》

 俺はその言葉に動揺を隠せなかった。
 もし本当にそうならば、人類…いや、壁内人類は巨人に負けたという事だから。

《…ハチマン、動揺している場合では無い。
 巨人達が駐屯地の方に向かっている。
 早く行かねば、手遅れになってしまうぞ》

 ガスターのその言葉で我に返る。
 そうだ、確か…待機している調査兵の中にはクリスタも居たはずだ。
 たとえ今、巨人を発見したとしても、立体機動装置を装着する余裕は無いはず…。
 距離的にも巨人達は今森を出て少しした辺り…と思えば、いきなり走り出した。

「嘘だろ、オイッ!全員奇行種ってのかよ!」

《…む…?…気のせいか…?》

 そんな事を言っている間にも、巨人達は猛スピードで駐屯地へと走り出している。
 俺はそれに焦りを感じ、全速力で馬を走らせる。

「…間に合ってくれよ…!」

 そう言う内に駐屯地へとどんどん近づき、すぐにその前へと着く事ができた。
 駐屯地付近を一通り走りぬけ、ここで待機していると言うミケ班の兵士たちがいないかどうかを確認する。

「…もぬけの殻…か」

 馬は数頭残っているものの、それ以外に生き物の気配は感じない。
 おそらく既に移動しているのだろう。
 そう思い、『七色之魂セブンスソウル』の『五感上昇』や『解析鑑定』の効果が付与されたメガネを装着して周囲を見渡す。
 すると、思ったとおり駐屯地から遠く離れたバラバラの位置で馬で駆ける104期生と数名の調査兵の姿があった。

《…ふむ、どうやら君の同期は誰一人として欠けていないようだな》

 ガスターのその一言にホッとする。
 …ん?”君の同期”は?

《ああ、ここで待機していたミケ分隊の隊長、ミケ・ザカリアスその人がどうやら不在のようだ》

 なるほど…、道理で言い方に違和感があったわけだ。
 というか、ザカリアス分隊長だけ居ない?
 …まさか…。

《ハチマン、君の考えている通りだろう。
 あの奇行種の量だ、全員で安全に逃げ切れる保証は無い。
 何より、付近の住民らに巨人が来た事を知らせ、避難させる必要もある。
 そんな
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