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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第22話 ウォール・ローゼ攻防戦@ 〜襲撃〜
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少しここに留まらなければならない。
そこで、ハチマン。君にはウォール・ローゼ南区の隔離施設に居るミケ班に事の顛末を伝えてもらいたい」
どこか感情を感じさせない声音と表情のエルヴィン団長。
基本的に上司からの命令、任務は絶対なのだが、さすがのこの状況で任務を遂行するのは気が引けた。
「…ヒョウは、俺の大切な友人です。
私情を挟んで申し訳ないですが、あの状態のヒョウを放って任務につく事は…」
俺がそう返した時、後ろから肩をつかまれた。
反射的に振り向くと、そこには口から血を流し、顔を青ざめさせているヒョウがこちらの肩を掴み、見ていた。
「…ハチマン…、早く行け…」
「はっ!?ちょ、ヒョウ!早く治療院に―――」
「その前に、だ…。
さっきからずっと…胸騒ぎが…してんだ。
俺は治療院に行く…。だから…お前は、早く…任務について、この胸騒ぎを、終わらせてくれ…。
こんなのが…ずっと続いたら、おちおち…寝てられやしねぇ…から、な…」
そう言いながら、ニヒルに嗤うヒョウ。
明らかに無理をしてここにいるのが分かる。
…だからこそ、俺のやるべき事は決まった。
「…お前がそう言うときは大抵本当にヤバイ事が起きる前兆だからな…。
分かった、任務は俺に任せてお前はしっかり体を治せ」
本当に、無事に体を治してくれ…。
「…あぁ、頼んだぞ…」
ヒョウはそういい残して、他の兵士に連れられて治療院へと向かった。
それを見届け、俺は団長の方に振り向く。
「団長、勝手で申し訳ございませんが、今すぐ補給し、任務に就かせて頂きます」
「ああ。友が心配なのは私にも分かる。
それについては何も言うつもりは無い。
それと、この任務を終えたら、そのまま施設にいる104期兵と合流してくれ。
以上だ」
「はっ」
エルヴィン団長の言葉に返事として敬礼し、補給班の元で補給を済ませる。
だが、その前にアニに声を掛けておく。
「アニ」
「!ハチマン!」
治療院から出てきたアニに声を掛けると、彼女は嬉しくも、少々悲しそうな様子でこちらに向かってくる。
「アニ、ヒョウはどんな感じだ?」
「うん、一応衛生兵に見せて、安静にしてもらってるよ」
「…分かった、ありがとう」
「ああ。それで、その様子だと、あんたは任務だね?」
「正解だ。ちょっとウォール・ローゼ南区まで行ってくる。
その後は同期の奴等と合流する予定だから、またしばらく会えなくなるかもな」
「そう…、なら、あんたにお願いがあるんだ」
「ん?」
「帰ってきたとき、私と出かけること。
それと…まだ言えてない事があるから、聞いて欲しいんだ
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