第十四章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
だろ」
「村上さんだったか」
彼のことは業界以外でも有名であった。やはり社長としてはかなり若く辣腕で知られていたからだ。それだけに多くの噂があったのも事実なのだ。
「あの人も相当なことをやってきた。関係者も何故かよく行方不明になっている」
「行方不明っておい」
「そういうことだ。わかったな」
「何か余計に調べたくなってきたけれどな」
城戸は笑ってこう返した。
「巨悪っていうんなら」
「本当に死にたいのか?」
秋山はまた忠告した。
「化け物でも出て来たらどうするんだ」
「おいおい、幾ら何でもそれはないだろ」
そんな話をしていた。店の中にはもう一人飄々とした感じの若者が紅茶を飲んでいるだけだ。他には誰もおらず昼下がりののどかな雰囲気であった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ