”限界突破 G-beat”
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のを返しておけ。この世界は、色々と見てみる価値がある」
「へえ? どんな価値かな?」
海東の返答に、士は面倒そうに首を振った。
「おや、教えてくれないのかい?」
「お前に言っても分からないしな」
「へえ……」
海東は口を歪める。
やがて、ハルトと響を見て。
「まあいいさ。士がそう言うなら、この指輪は一度返しておくよ」
「!」
「感謝したまえ。僕の寛大さにね」
海東はそう言って、指輪の箱を放り投げる。両手でキャッチしたハルトは、慌てて中を確認する。
どうやら、指輪は全て手元に戻ったようだ。安堵の息を吐くハルトは、ゴーレムの指輪もその中に入れた。
「また会おう。それじゃね」
海東は指でまたハルトを指差す。その指が、何となくハルトの胸元の指輪ケースを指しているように見えて、ハルトは箱を抱きしめた。
海東はそのまま、どこかへ去っていく。
彼を見送った士もまた、ハルトに背を向けてどこかへ歩いていく。
そんな士の後姿を見送りながら、ハルトはビーストウィザードリングを握った手を響へ押し付けた。
「響ちゃん、ありがとう。これ、コウスケに返しておいて」
「えッ? あ、これコウスケさんの指輪……返しておいてって、ハルトさんは?」
「俺は、アイツらを追いかける」
「ええッ!?」
驚く響。
だがハルトは、それ以上彼女に構うことはない。
即座にコネクトの指輪を掴み取り、必要な指輪をホルスターに収納した後、指輪を発動。
『コネクト プリーズ』
大きな荷物である指輪の箱をコネクトの魔法陣に収納したハルトは、そのまま士を追いかけていった。
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