”限界突破 G-beat”
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する。空へ浮かび上がった二人よりも先に、響がジャンプ。
___繋ぎ離さない___
最後の一節と同時に、響は両足で仮面ライダーたちを蹴り落とす。地面にめり込んでいく仮面ライダーは、土煙とともに消滅。
「やったッ!」
着地した響は、そのままディエンドを見つめる。
「さあ、終わったよッ! ハルトさんの指輪を返して!」
響はそう言って、ディエンドへ手を伸ばす。
あとは、ディエンドがその手に指輪の箱を渡せば、全て終わる。そう、ハルトも思っていたのだが。
『ファイナルアタックライド ディ ディ ディ ディエンド』
それが、ディエンドの返答。
響が仮面ライダーたちと戦っている間に、その準備を終わらせていたディエンド。すでに彼のディエンドライバーの銃口からは、響に向けて無数のカードの形をしたエネルギーが筒状に作り上げられていた。
そして、発射されるディエンドの必殺技。
ディメンションシュート。
それは、ガングニールの装甲を破壊し尽くし、響が悲鳴を上げた。
「響ちゃん!」
「がはッ!」
生身となった響が、そのままゴロゴロと地面を転がる。
彼女を助け起こしたハルトは、そのままディエンドを睨んだ。
「お前……っ!」
「悪いね。折角のお宝だから、頂いていくよ?」
「ふざけるな!」
そして。
一瞬、ハルトを中心とした周囲が陽炎として揺れ出していく。
「……君は……」
「そこまでだ。海東」
その時、あの声が聞こえた。
門矢士。
特徴であるマゼンタのカメラを手にぶら下げながら、彼は大股で歩いてきていた。
「やあ、士」
それを見た途端、ディエンドの声色が変わった。ディエンドの姿が三原色に分かれ、元の泥棒の姿が露わになる。
「お前もこの世界に来ていたんだな。海東」
「君がいるなら、どこにだって付いて行くよ? 士」
「海東……?」
「おや。そういえば、名乗ってなかったね」
海東と呼ばれた泥棒は、帽子を被りなおした。
「海東大樹。そこの彼と同じく、通りすがりの仮面ライダーだよ。よろしく」
「……ディケイド以上に、アンタとはあんまりよろしくしたくない……」
響に肩を貸すハルトは、小声で呟く。
だが、海東は笑みを崩さない。
「そう言わないでくれたまえ。同じライダー同士、仲良くしようじゃないか」
そう言いながら、海東は手でピストルを作り、ハルトへ発砲の仕草をする。
本気でウィザーソードガンを持ってきて生身の彼に発砲してもいいだろうか、と考えてしまったハルトは、息を吐きだして落ち着かせた。
士はそんな海東を見て、胸元の宝箱を指差した。
「いいから、盗んだも
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