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Fate/WizarDragonknight
”限界突破 G-beat”
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 退避したカイザとスペクターがいた場所は、地面の隆起が貫いていた。

___ぶち抜く(壁を)ぶっこむ(ハート)___

 カイザとスペクターは、再び格闘戦を挑んでくる。
 だが響は、卓越した動きで二人の行動を予測。

___胸の歌がある限り___

 背中を曲げて、胴体を仰向けに反らす。
 その顔面をかするように、カイザブレイガンとガンガンハンドが横切っていく。

___正義(信じ)握り(締めて)___

 そのまま、二つの武器を掴んだ響は、体を回転させて二つの武器の上に躍り出て、

___自分色に咲き立つ花になれ___

 そして響は、自らにこう付け加えた。

___HEROじゃなく___

 そして。
 握った拳が、炸裂する。

「高鳴れ!」

___G-beat!___

 その勢いで、拳をカイザの腹に食い込ませる。体をくの字に曲げたカイザは、そのまま上空へ吹き飛んでいく。

___メーターを___

「ガンとッ!」

___G-beat!___

 続いて、響の回転蹴りが、後ろから襲ってきたスペクターの顎を打ち上げる。

___振り切れ___

 並んで響を睨む二人の仮面ライダー。
 正位で立ち戻った響は、一節だけそこで歌い切り。

___この両手で この歌で 守り切ってやる!___

 両手の拳をそれぞれ握り合わせる。足を大きく広げ、腰を落とし。

「貫けッ!」

___G-beat!___

 そして、ミサイルのように接近した響。両手の掌底で、カイザとスペクターを弾き飛ばし。

___信念を___

「燃えろッ!」

 ディエンド本体へも、拳を放った。

___G-beat!___

『アタックライド バリア』

 ディエンドは防御のカードを発動。
 その目の前に、青い壁が出現した。半透明のそれは、響の拳がそれ以上進むことを許さない。
 だが、威力は殺しきれないようだった。
 そのまま地面を引きずったディエンドは、そのマスクの下できっと驚いているだろう。

___激しく___

 一節で、息を吐いた響。静と動、二つの呼吸を分ける響は、一瞬の静に身を預ける。
 そして、反撃してくるカイザとスペクター。
 それぞれ、黄色と青の光をその右足に宿らせていく。
 ゴルドスマッシュとオメガドライブ。二つのライダーキックが、響へ迫っていくが・

___限界なんて…いらないッ知らないッ____

 カイザとスペクターが至近距離になった瞬間、響は動へ転じる。
 身体を後ろに傾けることで、二つのライダーキックを皮一枚で避ける。

___絶対ッ!___

 そして、がら空きになった二人の懐へ、響の拳が炸裂
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