メモリーデイズ
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憶が蘇ったのか、ドン引きしてましたけど。
「呑気なことを言ってる場合じゃないぞ、元の世界に戻る方法を探さねば」
そんな中真っ先に冷静さを取り戻したエルザさんは険しい表情でそう言う。そもそもなんでこんなことになったのか全然わからないから、まずはそこからの解明になるのだろうか?
「なんで?いいじゃん別に、面白そうだからもう少し見ていこうぜ」
「そいつはいい」
「バカモノ、タイムパラドックスという言葉を知らんのか」
「「タイムパラドックス?」」
聞いたことのない言葉に顔を見合わせる俺とウェンディ。すると、ルーシィさんがわかりやすく解説してくれた。
「本で読んだことがあるわ。過去は未来・・・現代に影響を与える。過去に何かをしたことによって、未来が変わってしまう危険性、逆説の理論」
「もしここが、本当に過去の世界だとしたら、私たちが何かをしたことで未来が・・・歴史までも変わってしまう可能性だってあるんだ」
「「ゴクリッ」」
未来が変わってしまったらもしかしたら大変なことになりかねない。そう考えるとかなり危険であることを理解した俺たちは唾を飲む。
「いいか、ナツ、グレイ−−−」
この中でもっとも問題を起こしそうな二人に釘を刺そうとしたエルザさん。しかし先程まであったはずの二人の姿がそこにはない。
「もういない!!」
「早っ!?」
「どこにも姿が見えませんよ」
いつの間にいなくなったのか全然わからなかった。するとエルザさんはあまりの状況に呆けたかと思うとすぐに自分を取り戻す。
「な・・・あいつら・・・ここまでバカモノとは思ってなかったぞ!!」
「「「ひいいいい!!」」」
相当ご立腹のようでエルザさんの目が本気になっている。これはまずい、非常にまずい。
「ルーシィ!!シリル!!ウェンディ!!あいつらを探してくるんだ!!私はここで本の解読をする!!」
「「は!!はい!!」」
「行ってきま〜す」
「待て」
言われるがままに二人を探しに行こうとした俺たち。しかし、そんな俺たちを指示を出したエルザさんが引き留めたかと思うと、どこから取り出したのか明らかに普通ではない衣装に無理矢理に着替えさせられた。
「うん、これなら誰もお前たちとは気付くまい」
「いやいや!!」
「余計目立つわよ!!」
「エルザさんは・・・猫?」
ウサミミのバニーガールになったルーシィさんとフリフリの犬耳が付いたミニスカ姿にされた俺。ウェンディは肩もお腹も足も露出させられた茶色の・・・なんだこれ?きつねなのかな?そんな可愛らしい衣装に変えさせられており、エルザさんはノリノリで猫耳の衣装になっている。
「てかこの時代って、あたしたち妖精の尻尾にいないじゃん」
「だが
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