第一章
[2]次話
SINGER
私は普段はOLをしている、だが。
時間があると路上でライブをしている、ちゃんと許可を得てそのうえでだ。
仕事が終わって夜は駅前や人が集まる場所で歌っている、休日もそうしている。
持って行くのはギターだけでギターケースを開けてそこにお金を入れてもらっている、服はジーンズにシャツ冬なら皮ジャンを着てだ。
そうして自分が作詞作曲をした曲を演奏して歌っているがはっきり言って足を止めて聴く人は少ない。お金を置いていく人もだ。
正直言って儲かりはしない、それで学生時代の友人に今歌っていることを話すと怪訝な顔になってこう言われた。
「意味ないんじゃないの?」
「儲からないから?」
「そうよ、それじゃあね」
「いや、お仕事あるから」
私は友人にあっさりとした口調で答えた。
「OLやってるから」
「それでなのね」
「もうね」
お金、彼女が今話していることはだ。尚彼女はとあるお店で店員をしている。何でも接客がいいので評判らしい。
「そっちは気にしないで」
「それでなのね」
「やってるわ」
「完全な趣味ね」
「そうよ、若しお金がもっと欲しいなら」
OLでのお給料よりさらにだ。
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