110 真犯人
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永沢は母親に叱られた。永沢と城ヶ崎はジュースをご馳走になり、永沢の母と太郎は帰って言った。
藤木は家に帰ると手紙を書き始めた。
堀さんへ
この前は応援に来てありがとうございます。それから不幸の手紙の事だけど学級委員の友達が犯人を捜してくれたんだ。犯人は見つかったけど、全く謝る気もない迷惑者だったよ。それから皆とも少しずつ仲直り出来たんだ。皆をアッと言わせるために今度はスケートの頂点を目指すつもりだよ。まずは中部大会で頑張るよ。それからみどりちゃんに花束をありがとうと伝えてくれるかい?あの花、玄関に飾ってあるんだ。それじゃあ、また会おうね。
藤木
藤木は堀宛てに手紙を出した。
丸尾は学級委員達と話していた。
「本当に皆さん協力してくれてありがとうございました」
「うん、ウチの堀内が本当にすまない・・・」
横須は頭を下げて謝るしかできなかった。
「まあ、横須君の気持ちは分かるよ。僕も2年の時あいつに相当手を焼いたからね」
鹿沼が回想するように言った。
「それにしても、今まではクラスのために動くのが学級委員だけど、堀内の行いを見て、これからは学年全体で動かなきゃダメだと私は思うんだけど・・・」
橿田が言った。
「橿田さん・・・。そうですね、これからは我々『学級委員隊』が協力し合いましょう!」
「『学級委員隊』か、かっこいい名前だね」
本郷が褒めた。こうして学級委員隊のメンバーは三年生全体のために動くことを誓い合った。
土曜日、藤木は花輪家の藤木のスケートの祝賀会と花輪の母の帰国祝いを兼ねたパーティーに参加した。
「やあ、花輪クン、こんにちは」
藤木は花輪とその母親に挨拶した。
「こんにちは。貴方が藤木君ね。カズちゃんから聞いたわ。スケート頑張ってね」
「はい、ありがとうございます・・・」
藤木は花輪の母に礼をした。その場にはリリィ、笹山、たかしなどクラスメイトが集まっていた。藤木はここでスケートで世界一を目指すことを宣言し、その後、楽しく、食べて、飲んだのだった。
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