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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
足りない者の決意
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リだがなんとかやってみよう」

「お願いします」


―『ブルー・ティアーズ』&『甲龍』に対する考察―


「これはオーソドックスな前衛後衛タイプだな」

「はい。以前の模擬戦の時もセシリアさんは近接武器を出し損ねていましたし、2人の機体上恐らくそうでしょう」

「それにこの二人は仲が悪いのではないのか? ならば案外楽だと思うのだが……」

 それだといいのですけどね。

「油断は禁物です。仲が悪いとは言っても二人とも第三世代ISの使い手の上に代表候補生。型に嵌ったときは私たちは恐らく何も出来ずに負けますよ」

 鈴さん、セシリアさんと私は連続稼働時間の点では勝るとも劣っているとも言えませんが、箒さんは絶対的に足りない。そういう意味でもこちらが油断することは出来ない。

「うむ……そうだな、油断はいかん」

 BT兵器と狙撃で動きが止まったところに衝撃砲とあの連続攻撃を受ければそれこそ私たちの腕では唯の的になってしまいます。

「相手の意表をついてペースを握らせない。この二人に関してはこれが一番ですね」

「ふむ、ならば鈴に肉薄してBT兵器を使わせないのが一番だな」

 箒さん分かってますね。
 BT兵器は一対多と一対一では非常に有効な兵器ですが2対2などの味方がいる状態だと味方の動きも考慮にいれなければならない分非常に使いどころが難しくなります。
 味方を巻き込む可能性が大きいBT兵器はその味方に接近戦を挑むことでそれを抑制することが出来ますからね。
 ただ問題が……

「正直言って鈴さんにISでの格闘戦はきついところがあります」

「私も負けるつもりはないがISの技術では鈴の方が圧倒的に上だからな」

 ふむ、鈴さん相手では一対一の格闘戦は不利ですね。

「鈴に挑みつつ隙を見てセシリアを落とし二人で鈴を、そういうことか」

「はい。その方向で行きましょう」

 上手くすれば先ほど一夏さんたちの時に考えた武装も使えるかもしれません。


―『シュバルツァ・レーゲン』に対する考察―


「…………………………」 
「…………………………」 


 流石に私も箒さんも考えが出ませんね……

「流石にこれは二人同時に挑んでもきついな」

「そうですね……」

 私も箒さんもボーデヴィッヒさんと戦うには腕が全然足りません。AICという特性上二人で戦わないと絶対に勝てないうえに、二人で戦っても勝てる確率は2割から3割といったところでしょうか。私のブーメランも初見で読まれましたし。

「一対一だと絶対負けますからね。常に二人で挑まないと……」

「む? このAICは範囲内の奴を全て止めるのではないのか? カルラの言い方だと一人しか止められないよ
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