足りない者の決意
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ISに第三世代兵器が搭載されていればまた状況は変わるんですけど……
この『デザート・ホーク・カスタム』は第3世代ISではなく、正確には次期第3世代試作改良型IS。つまりスペック上は第3世代に匹敵するものの、ボーデヴィッヒさんや鈴さんのような空間干渉兵器やセシリアさんのBT兵器なようなものは存在しないのです。
現在本国では急ピッチでオーストラリア独自の第3世代兵器を開発中ですが、いつになるのかはまだ分かりません。
ですから他の国の技術者から見た『デザート・ホーク・カスタム』の扱いは2,8世代型IS。ボーデヴィッヒさんのように未完成の不良品という人もいます。
とりあえず今はないものねだりをしてる場合ではないので、今ある現状で何とかできるように頑張りましょう。
―『白式』&『ラファール・リヴァイブ カスタムU』に対する考察―
「ふむ、やはり私が一夏を抑えてその間にカルラがデュノアを、というのが常道ではないか?」
箒さんの言葉に私は素直に頷きます。
箒さんと一夏さんはどちらも近接格闘を得意にする型で、腕は箒さん、機体は一夏さんが上といった具合なのでなんとかなるでしょう。
問題は私がデュノアさんを抑えられるかどうかですが……しかしそれは事が全て上手くいった場合の話。
「それは当然相手も危惧してくると思います。向こうとしてはその逆が有効……なので恐らく箒さんにはデュノアさんが来て、私には一夏さんを当ててくるでしょう」
「む、それもそうだな……」
となれば二人同時は無理ですね……
「ならデュノアを先に二人で落とせばいいのではないか? 一夏は接近しなければ戦えない。一夏を牽制しつつ、デュノアを二人で倒す。その後また二人で一夏を倒す。これでどうだ?」
「そうですね。方針はそれでいいでしょうけど……一夏さんは行動が読めないのが厄介なんですよね」
「うむ、それには全くもって同意する」
箒さんがうんうんと頷く。そもそも格闘オンリーの機体と組んだデュノアさんの動きはまだ見たことがありません。そうなると当然デュノアさんは援護に回るのでしょうけど、そういう固定概念は持たないほうがいいでしょう。何せほぼ一瞬で武装を入れ替えられるんですから2トップで突っ込んでくる可能性もあります。
となれば……
「箒さん、『打鉄』って後付装備で射撃武器ありますよね?」
「あ、ああ。確かにあるが……ちょっと待ってくれ」
箒さんがデータを見せてくれます。『これ』は……使い道によっては……
「これ使えますか?」
「むう……この装備は使ったことが無いからな。正直使えるかどうかは微妙なところだ」
「なるべく形になる程度でも使えるようにできますか?」
「一週間か……ギリギ
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