暁 〜小説投稿サイト〜
IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
足りない者の決意
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ISに第三世代兵器が搭載されていればまた状況は変わるんですけど……
 この『デザート・ホーク・カスタム』は第3世代ISではなく、正確には次期第3世代試作改良型IS。つまりスペック上は第3世代に匹敵するものの、ボーデヴィッヒさんや鈴さんのような空間干渉兵器やセシリアさんのBT兵器なようなものは存在しないのです。
 現在本国では急ピッチでオーストラリア独自の第3世代兵器を開発中ですが、いつになるのかはまだ分かりません。
 ですから他の国の技術者から見た『デザート・ホーク・カスタム』の扱いは2,8世代型IS。ボーデヴィッヒさんのように未完成の不良品という人もいます。

 とりあえず今はないものねだりをしてる場合ではないので、今ある現状で何とかできるように頑張りましょう。


―『白式』&『ラファール・リヴァイブ カスタムU』に対する考察―


「ふむ、やはり私が一夏を抑えてその間にカルラがデュノアを、というのが常道ではないか?」

 箒さんの言葉に私は素直に頷きます。
 箒さんと一夏さんはどちらも近接格闘を得意にする型で、腕は箒さん、機体は一夏さんが上といった具合なのでなんとかなるでしょう。
 問題は私がデュノアさんを抑えられるかどうかですが……しかしそれは事が全て上手くいった場合の話。

「それは当然相手も危惧してくると思います。向こうとしてはその逆が有効……なので恐らく箒さんにはデュノアさんが来て、私には一夏さんを当ててくるでしょう」

「む、それもそうだな……」

 となれば二人同時は無理ですね……

「ならデュノアを先に二人で落とせばいいのではないか? 一夏は接近しなければ戦えない。一夏を牽制しつつ、デュノアを二人で倒す。その後また二人で一夏を倒す。これでどうだ?」

「そうですね。方針はそれでいいでしょうけど……一夏さんは行動が読めないのが厄介なんですよね」

「うむ、それには全くもって同意する」

 箒さんがうんうんと頷く。そもそも格闘オンリーの機体と組んだデュノアさんの動きはまだ見たことがありません。そうなると当然デュノアさんは援護に回るのでしょうけど、そういう固定概念は持たないほうがいいでしょう。何せほぼ一瞬で武装を入れ替えられるんですから2トップで突っ込んでくる可能性もあります。
 となれば……

「箒さん、『打鉄』って後付装備で射撃武器ありますよね?」

「あ、ああ。確かにあるが……ちょっと待ってくれ」

 箒さんがデータを見せてくれます。『これ』は……使い道によっては……

「これ使えますか?」

「むう……この装備は使ったことが無いからな。正直使えるかどうかは微妙なところだ」

「なるべく形になる程度でも使えるようにできますか?」

「一週間か……ギリギ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ