第一章
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忙しくても風呂に入れ
誉田渇位置毎朝新聞記者である、数多くの捏造記事に偏向記事にそうした記事に対する居直りで非常に有名である。尚これは毎朝新聞全体のことである。
白髪の鬘とサングラスで変装しているが素顔は違う、この輩はその記事や態度だけでなく他のことでも評判が悪かった。
「あの、先生あいつ来てますよ」
「誉田がかい」
「はい、あそこです」
若い秘書が自分がスタッフをしている与党の議員奥田隆に話した、奥田は四十代で恰幅のいい長身と長方形の顔に小さな目としっかりした形の眉を持っている男である。黒髪はいつも奇麗に整えている。
「いますよ」
「うわ、ここにまでだよ」
奥田は誉田の姿を認めた瞬間に顔を顰めさせた。
「匂ってきたよ」
「お風呂に入ってないそうですし」
「着替えもね」
「全くしなくて」
見ればスーツはかなり汚れている。
「それで、ですね」
「あいついやあの人いつもね」
「ああですよね」
「汚いし臭いんだよ」
「ずっと家に帰らなくて社内にいて」
「そう、お風呂も着替えもね」
「全くしないから。昔の昭和の感覚で」
それでというのだ。
「仕事一筋で」
「それであんな記事ばかりなんですね」
秘書は誉田の捏造や偏向の話もした。
「報道する自由とかで機密平気で出して」
「捏造や偏向も加えてね」
「この前防衛省の中無断で入ってうろうろしてたんですよね」
「あまりにも臭くて汚くてわかってつまみ出されたらしいね」
「それでも報道の自由とか言って喚いていたとか」
「あれで機密文書くすねるつもりだったんだよ」
防衛省の中にあるというのだ。
「そうだったんだよ」
「無断に入って無断で拝借ですか」
「スパイと変わらないね」
「というかそのままじゃ、しかし」
「うん、あいつは避けよう」
「碌でもないことをふんぞり返って聞いて来て」
秘書は誉田の取材姿勢の話もした。
「平気で嘘ばかり書きますしね」
「そうだよ、じゃあね」
「はい、あっちに行きましょう」
二人でこう話して誉田を避けた、誉田はその記事や態度だけでなく不潔さでも評判が悪かった。だがネットでは。
誉田は記事や態度でだけ評判が悪かった、しかし。
あるユーチューバーのグループが青磁関係者達の話を聞いて次の動画の打ち合わせの時に居酒屋の個室の中で話した。
「誉田臭くて汚いらしいぜ」
「ああ、そうなのか」
「ただ記事や態度が悪いだけでなくて」
「そうらしいぜ、あいつよく毎朝の近所の店に行くらしいからな」
それでというのだ。
「そこに行ってな」
「ああ、それでか」
「それであいつ今度の動画のネタにするか」
「どれだけ臭くて汚いかな」
こう話して実際にだった。
誉
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