第一章
[2]次話
お金が入る様になったからこそ
主婦の渡辺美由利は発達障害と診断された、それで障碍者手帳を貰いかつ障害者年金も貰える様になった。
夫の孝一はこのことに喜んだ、だが二人で年金が貰える様になった日に早速話した。
「年金が入る様になったことは嬉しいな」
「そうよね」
「けれどな」
夫は丸顔で穏やかな顔立ちの妻に話した、黒髪は短くしていて愛嬌のある感じだ。背は一五一位で豊かな身体つきだ。彼自身は長方形の顔で黒髪をスポーツ刈りにしている、太い眉にきりっとした目と引き締まった口元に一七八の背と逞し身体つきはサラリーマン離れしたものがある。
「無駄遣いはな」
「出来ないわね」
「ああ、入る様になればいや」
夫は妻にこうも言った。
「入る様になった」
「だからなのね」
「そうだったらな」
それならというのだ。
「もうな」
「その分節約するのね」
「考えて使う様にしないとな」
「駄目よね」
妻は夫の言葉に頷いた、彼女の発達障害は多動性と言っていいものであり別に金銭面で問題はないものなのだ。
「やっぱり」
「子供達のこともあるしな」
「ええ」
二人の娘達のことも話した、上の娘は五歳で下の娘は二歳だ。
「やっぱり子育てにはね」
「お金がかかるしな」
「それじゃあ年金の分はね」
「入ったことは嬉しくてもな」
「だからといって無駄遣いしない」
「そうしていこう」
「それがいいわね」
夫婦で話してそしてだった。
夫はサラリーマンとして妻はパートの仕事をしていって子育てもしていった、そして美由利の年金は。
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